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ブックマーク / nix-in-desertis.blog.jp (11)

  • nix in desertis:カオスラウンジ周辺諸問題について

    0.はじめに 私のことをよく知らない人のために自己紹介を兼ねて言えば,私がこの問題に関心を持ったのは美術史学畑の人間だからであり,20世紀以降の芸術は一部例外を除けばおおよそ全部嫌いだからである。私の芸術観については過去記事のこれやこれを参考にしていただければおおよそわかると思う。 実害もなくなぜそんなに嫌いなのかと言われると,実はそこまで嫌いでもなく,自分が好きなものの行く末はなんのかんの言いつつもやはり興味を惹かれ,結果的に横目で眺めているというのがおそらく正しい。趣味が悪いと言えば悪いし,私憤でしかないと言われれば,私憤であると答える。特に村上隆関連を追っていたのは,自分の趣味であるヲタク界隈と接続しているからで,カオスラウンジはその延長線上に登場したに過ぎない。また,まどか☆マギカ関連でおもしろくない批評をやっていたのが彼らに良くない印象を与えたことも,一応この記事を書いた理由とし

  • nix in desertis:第8回東方シリーズ人気投票分析(総評・キャラ部門)

    ・総評 ずばっと一言で言わせてもらえば,前回から大きな変化が無い,ほとんど現状維持というのが今回の特徴であった。もちろん,随所随所では何かしらコメントできるような変化は見られるのだが,総評というと言葉に詰まる。今回の人気投票は従来のものと異なり,特に新作が発表されたわけでもないのに開催されたため,そもそも新規に登録されたキャラや音楽があまり多くなかった。特にキャラ部門に関しては,まともな新キャラがはたてと華扇の二人しかいない。 さらにキャラ投票ベースで,第4回4千,第5回1万2千,第6回2万2千,第7回3万3千と完全な右肩上がりで増えてきた投票数も,今回は3万6千に微増したに過ぎない。むしろそれでも増えているという事実に驚きではあるのだが,新規流入が少なかったことも,新作がなかったことに加えて界隈が保守化した大きな原因であるだろう。新規流入の減少に関しては,ニコニコ動画における東方プレゼン

  • nix in desertis:第8回東方シリーズ人気投票分析(音楽部門・投票者アンケート)

    音楽部門 こちらも保守的傾向が強いが,実はキャラ部門に比べると変動が激しい。はっきり言うと上位陣以外の音楽部門は水物で,上昇理由・下降理由がまったく想像つかないものが多い。 『セプテット』連覇。2位には『感情の摩天楼』がい込んだ。『摩天楼』はこのまま定着するような気がする。私も投票したが,これはストーリー込みで当に心に来る曲である。無性に泣きたくなる曲は,東方曲だとこれと『幽雅に咲かせ』の2つ。その『幽雅に咲かせ』が3位,3位だった『オーエン』が4位になった。『神々が恋した幻想郷』がとうとうトップ10入り。道中曲としては不動の地位だが,この曲と『上海紅茶館』は少々特例ではある。他の道中曲は,やはりボス曲よりも低い場合が多い。これに押し出されて,前回から唯一トップ10から漏れたのが『信仰は儚き人間の為に』。早苗のランクダウンと連動しているが,そう心配するものでもあるまい。 11位に『ハ

  • nix in desertis:ニコニコは本編削除である意味終わってた

    ニコニコ動画はどこで道を間違えたのか(ニュー速VIPブログ) 悪いけどこれに関してはニュー速民の立場を支持する。ある意味でのニコニコ動画は、編削除の嵐で終わってしまったのだと思う。昔「ニコマスは特区(笑)」という言葉もあって、あれというのはバンナムがニコマスを特別視しているのかどうかという議論の途上でわかむらPが「特区なわけがない」と発言したところから生まれた言葉だったが、ニコニコ全体で見れば御三家というのはやはり特区的なところがある。よほどのことがなければ公式から削除されることはないし、東方はともかくクリプトンとバンナムはニコニコのほうを向いて全く商売をしていないかというと、それは否定されるところだろう。 これも誰かが言っていた言葉だが、御三家というのは規模の大きさはもちろんとして、制作者間のコミュニティが緊密であることや作者名明示やタグ整備といった文化が根付いているからこそ、その後他

    pikayan
    pikayan 2010/02/24
    定期的に燃料が投下され且つ消えないのはデカイ。
  • nix in desertis:第7回東方シリーズ人気投票分析(音楽部門・投票者アンケート部門)

    音楽部門 こちらはキャラ部門と打って変わって予想だにしないものが多かった。『セプテット』の1位はなんとなく予想できていたが、この圧倒的な強さはなんだろう。名曲なのは間違いないんだけど、連覇するとはなぁ。レミリアとセットで入れた人がかなり多かったのではないか。2位は順当過ぎるとして、3位に『感情の摩天楼』が来たのはかなり驚いた。確かに私も入れたのだが、キャラ人気以上に曲人気がある模様。物悲しさが聖のストーリーを彷彿させるのがポイントか。曲名も良い。 『霊知の太陽信仰』が上がったのはメガフレア効果な気がしないでもない。いや、天則効果か。『the Grimoire of Alice』も緋効果だと思うが、それにしても60→26は過去に類を見ない上昇。あとは『ハルトマンの妖怪少女』『ラストリモート』のこいし関係二曲が上がっていた。 逆に、『幽霊楽団』『千年幻想郷』『竹取飛翔』『人形裁判』『もう歌し

  • nix in desertis:第7回東方シリーズ人気投票分析(キャラ部門)

    上位陣は予想通り。しいて言えば、霊夢→魔理沙→早苗→咲夜だと思ってた。早苗さんは順調順調。魔理沙は意外と差が開いたなという感じ。レミリアは三回連続の5位だが、今回はかなり咲夜に肉薄している。幽香と妹紅は正直下がると思っていたが、ほぼ現状維持。さとり様8位はちょっと意外。現状維持くらいだと思ってたけど、上がるかぁ。次回維持したら物。でも出番がちょっと怪しい。 逆にトップ10から姿を消したのが幽々子と紫。しかし、よく見ると12位と13位に大きく差があり、12位までは上位陣と考えればぎりぎり下がり止まったと考えるべきかもしれない。儚月抄の呪いがかかってる紫はともかく、なぜ幽々子が?と思ったが、ほぼ現状維持の妖夢はともかく藍、橙、レティ、虹川三姉妹まとめて全員下がった。星組が7人追加で維持は相対的上昇ととらえるとしても、全体的に妖々夢はひどくダメージをこうむった形。言われてみると、幽々子→聖とい

  • nix in desertis:今のニコマス衰退論争に足りていない3つの視点

    どちらの味方とかそういう話ではなく、最近の議論には「……ひょっとして皆わざと手をつけてないの?聖域なのか?」としか思えないほど、不自然にスルーされる論点があるので、ここで提示しておく。 1、週マスでの数字 多様化は確実に進行しているが、しかし界隈の多様化と、良質の作品の伸びが極めて速いことは、全く相反するものではなく、共存可能な概念である。実際、08年、09年の前半はそういった形で進んできた。幻想郷ではないが、ニコマスはほとんど全てを受け入れ、Pにしよ見る専にせよ、その人数を増やし、繁栄を謳歌してきた。それでいて「わただもんげ!」意識を失わず、一体感のあるニコマス界隈というのは偉大ですらである。 しかし一方で、週マスの数字、特にランクイン可能圏内である30位のptsが徐々に低下している。07年〜08年頃ではおおよそ800pts必要だったのに対し、09年春以降は600pts程度で可能になり、

  • nix in desertis:センター試験に潜む変態

    今年のセンター試験英語は非常につまらない結果に終わったが、トラップは古文に仕組まれていた。今年の古文の出題は『恋路ゆかしき大将』である。これが問題であった。この話、物語がひどい。非常に詳しいブログがあるので、興味のあるかたはそちらを読んでいただきたい。 ざっと説明すると、主人公である恋路大将はイケメンだが寡黙な上級貴族であり、まあ普通の人生を送っていた……はずだった。あの日、天皇の娘二ノ宮(11歳)に出会うまでは……。確かに、若紫(10歳)の例や、現実にそのくらいの年齢で婚姻している貴族もいることを考えるに、当時の常識では特に問題なかったように思えるかもしれない。しかしそれは、源氏でさえ若紫14歳まで待ったように、婚約の意味しか持たず、平安時代でもロリコンはロリコンであった。恋路お兄さん(26歳)はその後、周囲の冷たい視線を浴びながらも、あまりのストーキングっぷりに根負けした天皇にその仲を

  • nix in desertis:五本のPVでニコマスを説明してみる

    アイマスについていけない。悔しい ニコマスを理解するたった3つの手順 確かにニコマス界隈というのは自分が何度もここで取り上げているようにかなり特殊な世界であると思う。これだけ身内ネタが多く閉鎖的であるのに、それも何度も衰退や縮小の兆しを見せたりしながらも結局盛り返し、もう丸二年以上続いてしまったことになる。作り手としてならまだしも、見る専として今更格的に新規参入するのはかなり難しいことのような気はする。 それでも結局ニコマス、特に主流でMADPVってなんだろう、なぜこんなに拡大したのだろうということを表層的にでも理解しておくことのは、ヲタク文化全般やその流れを興味を持つものならば知っておいても損ではない。仮にその人がおおはまりする気があるというのなら、もちろん架空戦記やノベマスから入ってもらうのも正解だと思う。自分の場合でもニコマスそのものはβのセクハラさんから見ているが、週マス30位ま

  • nix in desertis:出遅れ第6回東方シリーズ人気投票分析

    第六回東方シリーズ人気投票の結果について何か書こうと思ってたらえらい出遅れた。すでにおもしろい考察をしているサイトがたくさんある。 特に非常に詳細なデータ分析を行っていたのがここ。いろいろ予想通りだけど、女性の割合は確固として増えてると思う。サンクリや例大祭やコミケで女性を見かけることが当に多くなった。しかもそういう人たちの中には東方Wikiの存在を知らない人たちも多いだろうし、ライトユーザーまで拡大すればもっと割合は高いかも。 あと気になったのは認知経路。「Youtube・ニコニコ動画で知った」の割合が増えているが、それぞれのアンケート回答数も踏まえて計算してみると増加人数自体も大きく上回っている。このブログのどこかで書いた記憶があるが、東方におけるニコ厨流入はニコニコのそんな初期じゃなくて、07年年末から去年の例大祭くらいまでの時期が最も爆発的であったと思う。スキマツアーとか幻想郷入

  • nix in desertis:ルカはどうなるのだろうか

    今頃先月号の『ユリイカ 初音ミク特集号』を読み終えた。ユリイカは時々全力で暴走するから困る。さすがに取り上げているブログが多く、非常に出遅れた感はあるのだが気にしない。 一番おもしろかったのは対談。なので、そこを中心に話をしたい。対談の前半は同人音楽の簡潔な歴史について。一応ムネオハウスMADやFlashムービー、ビートマニア時代は知ってるけど、同人音楽自体にはそれほど詳しくない自分としては、「あーあるある」から「そうだったんだ」まで。BM98のアンパンマンMADやサザエさんMADを思い出すに、オタクの習性って変わってないなと思う。いや、中の人が入れ替わってないだけか?同じ同人音楽史まとめなら、号の冨田明宏さんのまとめのほうもおもしろい。 対談出てきた、今の(第四世代オタク的な)ニコニコで受ける電波ソングのノリって似非クラブミュージックである、というのは前から思ってた。だから「クラブには

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