(CNN) 1744年にイギリス海峡で沈没した英海軍の軍艦「ヴィクトリー」の残がいを発表したと、米国の財宝ハンター会社オデッセイ・マリン・エクスプロレーションが2日に発表した。すでに、拠点を置く米フロリダ州タンパの地方裁判所に、積載品の引き上げ権利を求める書類を提出。これに対し英政府側が、もしも本当に沈没船が「ヴィクトリー」であれば、所有者は英王室だと主張、国を超えた裁判沙汰になる可能性が浮上している。 オデッセイによると、沈没船の発見場所は「ヴィクトリー」が沈没したと考えられている場所から、約100キロほど離れているという。しかし、詳しい場所は明らかにしていない。 「ヴィクトリー」は大嵐のために沈没した。兵士900人を含む約1000人が乗船していたとされる。また、ブロンズ製の砲門や金塊4トンのほか、大量の金貨や銀貨なども積まれていたとの記録が残っている。 オデッセイは米専門局ディスカバリ