柴田高(しばた・たかし) 1981年川崎医科大学卒業。医師免許取得後、大阪大学医学部第2外科に入局。大阪府立千里救命救急センター、市立吹田市民病院外科、84年大阪大学医学部第2外科酵素化学研究室に勤務し、87年大阪大学医学博士号を取得。大阪府立成人病センター外科医員、市立豊中病院外科部長を経て、2004年大幸薬品副社長、2010年代表取締役社長に就任。(写真:陶山勉、以下同) 上場を目指す大幸薬品は、成長戦略を構築することが必要でした。既存事業の「正露丸」をテコ入れすると同時に、新規事業を創出することが求められます。私は医者時代から、新規事業として3つぐらいのシーズを考えていましたが、最終的に取り組んだのは二酸化塩素を利用した空間除菌製品「クレベリン」事業です。ここでもエビデンスをしっかりとってビジネスを進めていきました。 二酸化塩素が消臭、除菌などの効果を持つことは以前からよく知られ、水
