私がみなさんにお伝えしたいのは、あきらめることの素晴らしさです。あきらめることは、逃げることではありません。目の前にある現実を直視し、限られた自分の時間を有効に使い、人生を前向きに生きるために欠かせないマインドリセット法なのです。(「はじめに」より) こう主張するのは、『あきらめると、うまくいく - 現役精神科医が頑張りすぎるあなたに伝えたい最高のマインドリセット -』(藤野智哉 著、ワニブックス)の著者。 幼少時にかかった川崎病が原因で心臓に障害を抱えつつも、意欲的に活動を続ける精神科医です。 4歳で発症してから「できること」が限られた日々を送るなか、やがて自然と身につけたのは「あきらめ」の気持ち。 「走れなければ車に乗ればいい」「泳げなければ浮き輪を使えばいい」というように、いい意味での「あきらめ」が気持ちを楽にしてくれたのだといいます。 そんな経験があるからこそ、「生きていくためには