従来、生殖補助医療(ART)では卵子が入った培養液に精子を滴下して受精を促す体外受精が主流だったが、選別した精子を顕微鏡下で卵子の細胞質内に直接注入する顕微授精が急速に普及している。こうした中、台湾・Kaohsiung Medical University Chung-Ho Memorial HospitalのHuiwen Lo氏らは、顕微授精によって出生した児は、自然妊娠によって出生した児と比べ自閉症スペクトラム障害(ASD)および発達遅滞のリスクが高かったとする後ろ向きコホート研究の結果をJAMA Netw Open(2022; 5: e2248141)に発表した。(関連記事「生殖補助医療の子は小児がんリスクが高い」) 単胎児157万5,971例を解析 顕微授精は体外受精と比べて受精の成功率が高いと考えられており、現在ARTの主要な選択肢の1つとなっている。しかし、胚のエピジェネティッ
![顕微授精が児の神経発達障害リスクに関連](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/4d7b968b79ad9e8389978821cafcfa6f6257bac7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmedical.jiji.com%2Fimages%2Fcommon%2Fmedical_tribune_og2.png)