2018年平昌(ピョンチャン)冬季五輪の大会組織委員会は12日、全ての競技を計画通りに韓国国内で実施すると発表した。平昌五輪は財政難から準備が遅れ、ボブスレーとリュージュ、スケルトンのそり競技について、長野市の「スパイラル」など国外施設での実施が検討されていた。 国際オリンピック委員会(IOC)は8日の臨時総会(モナコ)で、一部競技の国外開催を認める五輪改革を承認した。組織委の趙亮鎬会長は、臨時総会後に組織委内で協議し、「全ての会場は建設中であり、国外開催の提案を受け入れることは難しい」とのコメントを発表した。 さらに、趙会長は「IOCの改革への意欲は尊重する」とし、「16年2月にテスト大会が始まることを考えると、それほど時間がない。これからもIOCと協力して準備を進めていく」とした。 そり競技を五輪で開催できる施設は世界で十数会場しかなく、アジアではスパイラルのみ。IOCのリンドベリ調整