不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 ランスロット・L・ホワイトは、『形の冒険―生命の形態と意識の進化を探る』という本のなかで、物質、生命、精神というものの謎を、科学的に解く際に必要な視点として、物理学や生物学、脳科学といった各専門分野に分かれたバラバラの見方ではなく、より統合的な視点による考察が必要であろうと1954年に書いています。 その統合的な見方において重要であろうと、ホワイトが考えているのが「形態形成プロセス」。 物質にせよ、生命にせよ、精神による思考や認知にせよ、結果として生まれる固定した形を中心に考えるのではなく、それが形成されてくるプロセスやその仕組みについて考察することで、カテゴリー間でバラバラに捉えられ、それゆえに解けなかった謎が、それまでとは異なる統合的なアプローチで解けるきっかけが得られ