タグ

ブックマーク / akihitok.typepad.jp (49)

  • 「成功とは生み出すものというより、発見するもの」

    ポール・グレアムが創業し、「養成型」のVCとして日でも名前が知られるようになったYコンビネーター(Y Combinator)。彼らのサイトにSOPAを支援した米エンターテイメント産業を挑発するような一文が掲載され、賛否両論を招いています: ■ RFS 9: Kill Hollywood (Y Combinator) 「ハリウッドを殺せ」という攻撃的なタイトルで、その終焉を加速させるようなスタートアップに投資するという姿勢が示されています。3行目から終わりまでを適当に訳してみましょう: どうやって映画産業やテレビ産業を殺すのか?より正確に言えば、何が彼らを殺すのだろうか?恐らくは、彼ら自身が「殺される」と感じているもの(ファイル共有サービス)によってではないだろう。映画テレビを殺すのは、より良いエンターテイメントなのだ。であるとすれば、答えは自分自身に聞けば良い。20年後、人々はどんな楽

  • 実は3Mっていろいろもったいないという話。

    先日住友スリーエムさん(以後3Mと略します)とのブロガーイベントが開催され、何名かのブロガーさんと一緒に同社の用賀オフィスにお邪魔してきました。この記事はそれに基づく記事広告となります。 ***** 「3M」と言われた時に、どんな製品やサービスが頭に浮かぶか。それは恐らく、回答者の属性によって大きく異なることでしょう。例えばオフィスワークをしている人なら「ポスト・イットの会社」、家事をしている人なら「スコッチ・ブライトの会社」、医療関係者なら「あの医療用品の会社」といった具合です。それも当然、実は3Mが現在扱っている製品/サービスの合計は、3万種以上にもなるとのこと。正直な話、僕もポスト・イットとスコッチ・ブライトぐらいは知識があったものの、ここまで幅広い商材を扱っているとは思いもしませんでした。 実はこんなマルチタッチ式のスクリーンまで! 当日はその中から数分野の担当者の方々が集まり、最

    実は3Mっていろいろもったいないという話。
  • インセンティブ・デザインの重要性

    2年前の12月、DARPA(米国防高等研究計画局)が「赤い風船を探せ!」というコンテストを開催したのを覚えているでしょうか。米国内のどこかに設置された10個の赤い風船を探し、その正確な位置を全て回答できた最初の人物(当然チームも可)に賞金4万ドルを与えるというもの。参加したのは何と4,000チーム以上。そして優勝したのはMITチーム、開始約9時間弱での達成でした: ■ 「風船10個を見つけて、4万ドルをゲットしよう!」コンテスト、いよいよスタート (シロクマ日報) ■ DARPAの「赤い風船探しコンテスト」、開始後わずか9時間弱で優勝者決定 (Polar Bear Blog) で、優勝したMITチームがどんな作戦を使ったのか?という点ですが、これも2年前の記事で解説していました。蓋を開けてみれば簡単な話で、正確な情報をもたらした人物に賞金(2,000ドル)を与えるというもの。ただし正確な人

    piro_suke
    piro_suke 2011/11/05
    [SNS/ソーシャルメディア][科学][inbox]
  • オーケストラを細部まで

    コンサートに行って音楽を楽しんでいるうちに、「あのパートの演奏、もっと聴きたいな」とか「演奏してるのはどんな人なんだろう?」という思いを抱いたという経験がある方は少なくないのではないでしょうか。もちろん演奏者が有名な方であれば、詳細な経歴をしらべたり、ソロ演奏のCDを買ったりということは簡単ですが、全員の演奏者をということになると簡単ではありません。 で、今回のサイト。オランダの家電メーカー・フィリップスが立ち上げたキャンペーンサイトなのですが、「音楽を細部まで楽しむ」ことができるようになっています: ■ Philips Obsessed with Sound (Facebookページ"Hear Every Detail") 登場するのは同じくオランダのメトロポール・オーケストラ。彼らが行った演奏を、映像と共に楽しむことができます。 ではどのようにして「細部」を確認することができるのか。実

    オーケストラを細部まで
  • 「君の欲しいサービスを作ってはいけない」

    WEBサービスではないのですが、サービス開発に参考になる記事があったのでリンクしておきます: ”巣鴨詣”が商品化のカギ シンプル携帯「ツーカーS」(nikkei.jp) 9月に『日経アソシエ』に掲載された記事とのこと。タイトルからお分かりの通り、シニア向けシンプル携帯「ツーカーS」の開発を解説した記事です。 「君の欲しい携帯を作ってはいけない。」これが開発者に下された指令だったそうです。携帯電話といえば、キャズム理論で言うところの「レイトマジョリティ」層まで浸透している製品。携帯電話にとってシニア層は「ラガード」に相当する市場ですから、「自分が欲しい携帯」を作っている限り攻略は不可能だったでしょう。 しかしご存知の通り、ツーカーSはヒット商品となり、ツーカーのユーザー数を純増させる原動力となりました。「巣鴨詣」など、成功の理由はいくつかあると思いますが、1つ面白いと思ったのはこの部分: シ

  • 「歩きやすい街」をつくるシンプルな方法

    たまには畑違いのネタを。Fast Companyに面白い記事が載っていたので、ちょっとご紹介: ■ Creating the Perfect City Is About Illusions, Such as Shorter Blocks (Fast Company) Perkins+Willという会社で都市デザイナーをされている、Anthony LyonsさんとDavid Greenさんの対談記事。いろいろと興味深い内容を語られているのですが、「些細なことが街の印象を変える」という話で引き合いに出されているのが次の例: DG: Seriously, it’s simple. On the point about walkability, people like to walk through cities that have small blocks. It is almost coded

    「歩きやすい街」をつくるシンプルな方法
  • POLAR BEAR BLOG

    竹書房文庫から11月に発売されたSF小説『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変』を読み終えたので、感想を少し。 この作品は「2028年に出版されたノンフィクション」という体裁を取っていて、内容もさまざまな関係者へのインタビューや公的記録、個人が記した日記など(を装った文章)で構成されています。その目的は、2023年に起きたある事件の顛末を描くこと。映像作品の世界には、フェイクでありながらあたかも物のドキュメンタリーのように映像を綴る「モキュメンタリー」という手法がありますが、それを文章で表現したような体裁になっています。 では2023年に起きたのはどのような事件だったのか。前述の通り、書は2028年に出版されたという体になっている、つまり読者はみなその事件についてある程度の知識を持っている前提になっているため、冒頭で全容がネタバレされます(あくまで2021年を生きている私たちにとっての

    POLAR BEAR BLOG
  • 「こんなデータが欲しいんだけど」専用のQAサイト"Get the Data"

    地味なサービスですが、これからの時代には重要度を増して行くかも。「こんなデータが欲しいんだけど、どこで見つけられますか?」という質問に特化したサイトです(via. Online Journalism Blog): ■ Get the Data: Open Data Q&A Forum 普通のQAサイトでも、例えば「絶対貧困率ってどこで調べられますか?」や「公示地価価格はどこで調べられますか?」といった質問を見かけることがありますが、ならばそれ専用のQAサイトを作ってしまえという発想。またソースに関する質問だけでなく、「ウェブサイトからデータをスクレイピングするのに良いツールは?」「データセットを選択する際の基準は?」などの分析作業に関する質問も受け付けられています。データに関するよろず相談サイト、といったところでしょうか。 まだまだユーザーが集まっていないためか、回答ナシという質問も多いの

    「こんなデータが欲しいんだけど」専用のQAサイト"Get the Data"
  • POLAR BEAR BLOG

    竹書房文庫から11月に発売されたSF小説『ダリア・ミッチェル博士の発見と異変』を読み終えたので、感想を少し。 この作品は「2028年に出版されたノンフィクション」という体裁を取っていて、内容もさまざまな関係者へのインタビューや公的記録、個人が記した日記など(を装った文章)で構成されています。その目的は、2023年に起きたある事件の顛末を描くこと。映像作品の世界には、フェイクでありながらあたかも物のドキュメンタリーのように映像を綴る「モキュメンタリー」という手法がありますが、それを文章で表現したような体裁になっています。 では2023年に起きたのはどのような事件だったのか。前述の通り、書は2028年に出版されたという体になっている、つまり読者はみなその事件についてある程度の知識を持っている前提になっているため、冒頭で全容がネタバレされます(あくまで2021年を生きている私たちにとっての

    POLAR BEAR BLOG
  • 【訂正あり】「学ぶ」には詰め込みよりもテストが効果的

    なかなか気になる研究結果です。何となく感じていた……という方も多いかもしれませんが、何かを学ぶための勉強法を比較した場合、テストを受けるのが最も効果的であるとのこと: ■ To Really Learn, Quit Studying and Take a Test (New York Times) (※1月26日訂正:リンクが誤っておりましたので、修正しました。ご指摘ありがとうございます!) パデュー大学の研究者らが行った研究結果について。それによると、被験者(大学の学生)にある文章を読んでもらい、1週間後にその内容を思い出してもらうという実験を行ったところ、①文章を読んだ後で内容を思い出すテストを実施する、②何度も文章を読み返して頭に詰め込む、③読んだ文章を図形でまとめ直す、の3つのグループのうち、①のテストを実施したグループが最も成績が良く、他のグループよりも覚えている量が50%多かっ

  • 姿勢が心を左右する

    人間の心は合理的にできているようで、実は非常に不合理にできている――というのは昨年流行した行動経済学などでも繰り返し指摘されている点ですが、また面白い心理実験が行われました。今回のテーマは「姿勢は心理状態を左右するか」: ■ The power of posture (The Economist) ノースウェスタン大学の研究者らが行った実験結果について。被験者は77名の学部生で、彼らの権力意識や行動力が「姿勢」という要素にどの程度影響されるかが試されたとのこと。 実験内容はこんな感じ。まず学生達は、リーダーシップを計測するためのアンケートに回答するように求められます。その結果に基づき、次の実験において半数が上司役を、残りが部下役を演じるように求められるのですが、実はアンケートはまったくのデタラメ。「(その人が持つ能力ではなく)与えられた肩書きが権力意識にどう影響するか」を計るための処置なわ

    piro_suke
    piro_suke 2011/01/20
    会社のイスを変えたくなった
  • ハッシュタグ「#LessAmbitiousMovies」をブレイクさせたものは何か?

    これもちょっと面白いデータの話。10日ほど前、英語圏で"#LessAmbitiousMovies"というハッシュタグが大爆発(つまりこのタグ付きのツイートが大量投稿されたわけですね)していたのですが、それに関する統計データがTwitterから公開されています: ■ The science of the hashtag (Twitter Media) そもそもこの"#LessAmbitiousMovies"が何か?という話ですが、要は大喜利のような遊びだったと理解すれば早いと思います。ハッシュタグをそのまま読めば"less ambitious movies"、つまり「野心の少ない映画=やる気のない映画」ということで、既存の映画のタイトルを少し変えて「こんな映画ねーよw」と笑おうという趣旨。 例えばこんな感じです: 『12人の怒れる(angry)男』をもじって、『12人の腹減る(hungry)

    ハッシュタグ「#LessAmbitiousMovies」をブレイクさせたものは何か?
  • 「ママブログ」というトレンド

    「ママブログ」。文字通りママがブログすることなのですが、米国でエマージング・テクノロジーならぬエマージング・トレンドになりつつあるとかで、A VC で紹介されています: ■ Is Momblogging The New Radio? (A VC) いったいどんな現象が起きているのか。冒頭の部分、ちょっと訳しておきましょう: Mom blogs are growing like wildfire.  Moms primarily blog as a "family journal".  Just like every family has a physical home, there is a growing feeling that every family should have a "home page". Mom blogs are incredibly social.  They

    「ママブログ」というトレンド
    piro_suke
    piro_suke 2009/06/06
    家族のブログをママが作る。
  • 「どこへ行くか」ではなく「何があるか」で検索する旅行サイト"Joobili"

    こういうの日でもありそうですが、発想の転換ということでひとつ: ■ Event-driven travel search asks when, not where (Springwise) 旅行サイトの情報の切り口としては、当然ながら「地域」(北米/欧州/アジア……、東北/四国/九州……などなど)が中心となります。あるいは「温泉で癒される」「ダイビングを楽しむ」など、「目的」という視点で検索できるものもありますよね。で、上記の記事で紹介されている"Joobili"というサイトがどんな切り口を用意しているかというと、「何が行われるか」。期間を指定すると、その間に欧州諸国で予定されている主要イベントを教えてくれます。 以下のスクリーンショットがトップ画面。ここで期間を選択すると: いくつかのイベントのアイコンと、ヒットしたイベント数が表示されます。ここでイベント数をクリックすると: ご覧のよ

    「どこへ行くか」ではなく「何があるか」で検索する旅行サイト"Joobili"
  • 短縮URLを元に戻して検索可能な Twitter 検索"BackTweets"

    Twitter で便利なところの1つは、長いURLを自動的に TinyURL に変換してくれるところですが、そのため検索では探したいURLをそのままキーワードにすることができません。しかし TinyURL のサービスで短縮されたURLでも、元のURLを認識した上で検索することが可能な Twitter 検索が登場しました: ■ BackTweets 試しに"http://akihitok.typepad.jp/"で検索した結果がこちら: ご覧の通り、TinyURL化されたリンクもちゃんと拾ってくれます(TinyURL だけでなく、FriendFeed の ff.im リンクや bit.ly 等も認識してくれている様子)。また日語も問題ないようですね。ちょっとした進歩ですが、なかなか便利。 さらにこの BackTweets には、ブックマークレットも用意されています(検索結果表示画面の右サイ

    短縮URLを元に戻して検索可能な Twitter 検索"BackTweets"
  • 発言すればするほど友人が増える。それがTwitter?

    SNS型サービスを見ると分析してみたくなるのが人の常、なのかもしれませんが、Twitter もその例に漏れないようです。既に様々な分析が行われていますが、この度 Hewlett-Packard Laboratories と Cornell University が協力して、約31万人分の Twitter ユーザーの関係が分析されたとのこと: ■ Exploring Twitter Ties (Wall Street Journal) ちなみに元論文へのリンクはこちら: ■ Social Networks that Matter: Twitter Under the Microscope (Social Science Research Network) で、どんな事実が見つかったのかという点ですが、まずは投稿数とフォロワー数などの平均について(元論文から引用しています): Our data

    発言すればするほど友人が増える。それがTwitter?
  • Google、みんなの力で地図を作る"Google Map Maker"をリリース

    伊能忠敬が偉人として称えられているように、地図を作るというのは大変な事業です。調査には長い時間がかかり、完成した瞬間から古くなっていってしまう……それならその場所に馴染みのある人々に、自分たちで地図を作ってもらえば良い!ということで、ネットを通じて誰でも地図作成に参加できるというサービス"Google Map Maker"がリリースされました: ■ Google Map Maker: Crowdsourcing Cartography (ReadWriteWeb) どこかで似たような話を聞いたことがあったような……思い出したら追記しようと思いますが、とにかく地図情報を誰でも投稿できるというサイト。仕組みは大きく異なりますが、イメージ的には「地図版 Wikipedia」といったところです。ReadWriteWeb のタイトルにある「地図作成クラウドソーシング」というのが適切な表現でしょうね。

    Google、みんなの力で地図を作る"Google Map Maker"をリリース
  • Google Earth でディズニーワールドをバーチャル観光

    まずはこちらの画像をどうぞ: 「ああ、Second Life ね。ディズニーランド風の sim がオープンしたのかー」と一瞬思ってしまうかもしれませんが、よく見れば分かるように、Google Earth のスクリーンショットです。実は Google Earth 上に、ディズニーワールドの施設が詳細な3D画像で再現されたとのこと: ■ Disney World in 3D in Google Earth (Google Blogoscoped) Google Earth の3Dビル表示機能を活用したものですね。面白いことに、ビルだけではなく観光客や施設で働く従業員(キャスト)、銅像なんかも登場します。 Google Earth を使うことができない、という方は以下の YouTube をどうぞ: 実際には作画に時間がかかるので(ウチの Mac だけ、の話かもしれませんが)、こんなにスムーズには

  • 軽快な Flickr 検索ツール"compfight"

    ReadWriteWeb で紹介されていた Flickr 検索ツール。軽快に動いてくれてオススメです: ■ compfight これは"cat"で検索したところ。ご覧のように、サムネイルをぎっしりと並べてくれるので(1ページに300枚)、ブラウズが素早くできるようになっています。あいまいなキーワードで検索する場合、または頭の中で「これが欲しい!」というハッキリとしたイメージがない時に便利ですね。 用意されている検索条件は以下の4つ。クリックで切り替えることができます: 検索対象: タグ/全文 クリエイティブ・コモンズ: 全て/商業利用可能/オフ オリジナル画像のみ: オン/オフ 危険な画像(アダルトコンテンツ、違法画像など)を除く: オン/オフ またある画像がオリジナルのものの場合、サムネイルの底辺に青い線が引かれています。ここにカーソルを合わせると: ご覧のように、解像度を表示してくれま

    軽快な Flickr 検索ツール"compfight"
  • POLAR BEAR BLOG: Google は社内でどんなツールを使ってるの?

    Enterprise 2.0 という言葉が作られるなど、WEB2.0的ツールを企業内で使うことが一般的になっているわけですが、それじゃ Google はどんな社内ツールを使ってるんだろう?という興味を満たしてくれる記事がありました: ■ The Tools Google Uses Internally (Google Blogoscoped) 元ネタはこちらのエントリに掲載されているもの(詳細なPDFファイルはこちら)で、KMWorld Magazine が主催したイベントで発表されたプレゼン内容とのこと。Google 社員の Naveen Viswanatha という方が、いくつかの社内ツールを紹介してくれています。早速どんなものか、というと: < Google Projects > プロジェクトに関係するタスクや資料を一覧表示する、ダッシュボードのようなツール。上の方にあるタブに「My

    POLAR BEAR BLOG: Google は社内でどんなツールを使ってるの?