子供のころ、切れた蛍光灯を取り替えるのが楽しみでした。 それは、ふたたび明るさを取り戻す部屋に安心していた、のではなくて、新しい蛍光灯が入っていた箱、あの細長い筒を覗くのが好きだったからです。 なぜなら、そこには薄暗くて細い、でもどこかで見たことのある地下道が出現するから。 (萩原 雅紀) 誰しもが通る道だと思っていた 大人になってから久しぶりに思い出し、何となくデイリーポータルZの企画会議で「まあ皆さんやってたと思いますけど」みたいな感じで話してみたら、なんとその場にいた誰もやったことがないという!え、みんなあの地下道見たことないの? やり方は簡単。地下道が見たいなーと思ったら蛍光灯が入っていた箱を準備し、端から中を覗くだけ。