ヒット商品やヒットサービスが自社にはなかなか出ないと嘆く経営トップの悩みや、結果がなかなかついてこないことから焦燥感を感じている現場の原因は、実はいつの間にか社内にはびこった、行き過ぎた効率化の後遺症なのではないか。 ITを駆使する効率的経営を指向するあまり、せっかく生まれようとしているヒットの芽を摘み、ビジネスチャンスにチャレンジする気運が削がれているのではないか。 現在の日本の閉塞感の本当の原因は、見える化の行き過ぎが生む衆人環視から起こる「最適化の罠」にはまっていることなのではないか。 この連載コラム「ムダこそが大ヒットへの近道――最適化の罠」では、その罠にはまらなかった好例や、はまってしまった悪例を交えて論じることで、日本が元気になっていく智恵のひとつとして「最適化の罠」からの脱却を提言する。 第4回目のテーマは、2011年3月11日に発生した東日本大震災で、いち早く安否確認サイト
2010年に続いて2011年も、韓国を象徴するキーワードは「スマート」になりそうだ。サムスン経済研究所が実施した、「2011年にヒットしそうな商品」のアンケート調査では、圧倒的な支持で「スマートフォン」が選ばれた。続いて「タブレットPC」、「ソーシャルメディア」もトップ10入りした。この調査には、韓国のネットユーザー1万人以上が参加した。 子供に「お父さん早く帰って来て!」と言われ、うれしくてお土産まで買って帰ったら、子供が待っていたのはお父さんではなく、お父さんのスマートフォンだった。 こんな、落ち込むお父さんたちの話をあちこちで聞くようになった。スマートフォンは世代を超えて韓国人を魅了している。 2009年11月にiPhoneが発売されたのを皮切りに、サムスン電子のGalaxyS、LG電子のOptimusなどが次々と登場した。市場は激しい競争となっている。 韓国のスマートフォン加入者は
このコラムについて クラウドコンピューティングやソーシャルネットワークといった新しい動きが登場するIT・通信業界。それは先進国だけでなく、BOP(ボトム[ベース]・オブ・ピラミッド)として注目を集める新興国を巻き込んでいる。企業や消費者の動向を踏まえながら、進化するハードウエアやコンテンツがもたらすパラダイム・チェンジを解説する。 記事一覧 記事一覧 2011年5月11日 経営者の想像力が試されている ソーシャルメディア・リテラシー(企業編2) なぜ事業成長のために必須の要素となり得るのか。その理由は大きく4つある。規模、スピード、つながり、そして個人プロファイルである。この4要素がこれまで存在するものとは全く異なるものが生まれているからであ... 2011年5月10日 企業存続の必須機能 ソーシャルメディア・リテラシー(企業編1) なぜ事業成長のために必須の要素となり得るのか。その理由は
みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。 あれ、なんで水曜の朝にお前がしゃしゃり出て来るのだ……と訝しく思われた読者諸兄。 他の曜日の縄張り荒らしをしに来たのにはちゃんとワケがあります。そうです、例のアレ。“走る”と言ってもクルマではなくご自身の足で走る方。 ご好評頂いた、「走りながら考える・肉体派ビジネスエリート編【第1回/第2回/第3回】」の続編でございます。 夏の終わりにこの日経ビジネスオンライン上で3週に渡り連載をした際、読者の皆さまからは「私もランニングを始める気になった」「10年ぶりに走り始めた」、と嬉しい投稿を多数頂きました。自分の書いた拙い文章が、親愛なる読者諸兄の新たなる一歩を踏み出すトリガーとなった訳ですから、これは嬉しい。書き手として“望外の幸甚”というヤツでございます。 こちらで書いた文章は多少の加筆修正を施して、日経BP社の出版するムック「仕
ブランドとプロダクトをつなぐ要素として、「コレクション」があります。日本では、このコレクションという考え方が少し分かりにくいかもしれません。 ブランドは、めったに変化することのない、確固とした世界観を持つ存在です。一方でプロダクトは、市場や流行の動向に合わせて、早いサイクルで作り出されていきます。そんな普遍的なブランドと、次々と現れるプロダクトの中間に位置づけられる、ある関連性を持つ一連のプロダクトのまとまり。それがコレクションです。 ヨーロッパの企業と仕事をする時は、私たちデザイナーも、ブランド側のスタッフも、単発のプロダクトをデザインするという意識をあまり強く持ちません。企画モノで1つのプロダクトを作る時でさえ、コレクションとしての横のつながりを考えます。ヨーロッパのブランドがプロダクトのデザインに求めるのは、主に機動性や柔軟性。その1つ上の階層にコレクションがあって、プロダクトの個性
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン 米アップルの「iPad(アイパッド)」の日本発売から、およそ2週間が経過した。都市部では既にiPadを持ち歩く人の姿を見かける機会も増えてきたのではないだろうか。また先日、6月8日はアップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新モデルも発表され、矢継ぎ早の新機種投入に、話題がアップルで埋め尽くされる状況が続いている。 これを受けて6月1日には、ソフトバンクグループのビューン(東京都港区)が、iPadやiPhoneなどに向けて電子新聞や電子書籍を配信するサービスの提供を開始し、話題を集めた。結果的には新聞や雑誌の「チラ見」、つまりコンテンツの一部のみを閲覧するサービスに留まっているものの、情報メディアの新たな胎動を感じている人が少
ミクシィは3月8日より、同社が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「mixi」のテレビCMを展開し始める。展開するエリアは北海道、東北、関東、関西。3億円を投下してマスプロモーションを展開していく。 ミクシィにとってテレビCMは初の試みだ。2009年12月末時点でmixiは1858万人の会員を獲得しているが、これはユーザーが友人・知人を誘うことで拡大してきたもの。プロモーション費用はほぼ使っていない。 ここにきて、マスプロモーションを始める背景には、さらなる会員増を目指すことに加え、同社の登録方法の変更によってマスプロモーション自体が可能になったという事情がある。 周りに会員がいなければ加入できなかった 3月1日、ミクシィは従来の招待制に加えて新たに登録制を開始した。これまではユーザーは加入したくても、既存の会員からの招待を待つ必要があったが、今後は自ら登録して加入でき
15年間、「定点観測」したのは、新宿中央公園だった。 観測対象は、ホームレスである。 バブル崩壊後、当時まだ短編映画のカメラマンをしていた著者(現フリーライター)は西新宿に通い始めた。この公園を中心に都内の300人以上のホームレスを取材するために。本書にはそのうち100人分の「現在に到る」までの来歴が載っている。 日雇いの仕事で稼ぐと、お金は酒やギャンブルに消え、なくなれば借金。家族にはそっぽを向かれ、行き着く先は路上の人。 これが、これまでの典型的な「最底辺」への落ち方だった。全体に低学歴の人が多く、最後は自らホームレスになろうとしてなったフシもある。学歴はともかく、酒やギャンブルへの依存や社会保険未加入など自業自得と言われてもしかたないところも目立つ。 ところが、今は自分の失策ではない、不可抗力でホームレスに転げ落ちる人が多いという。 きっかけは上司との軋轢 東大卒の高学歴者や、元一流
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