山登りを楽しむ人が増えていますが、一方で高齢者を中心に遭難事故があとを絶たず、社会問題にもなっています。事故を防いで楽しい登山をーーーこんな思いをかなえるツールとして人気が高まっているのが、スマートフォンで無料で使える地図アプリです。「YAMAP(ヤマップ)」と名付けられたこのサービス、携帯電話の電波が届かない場所でもGPSの電波を受信して現在地を確認できます。このサービスを手がける福岡のベンチャー企業を経営する春山慶彦さん(37)に、事業に込めた思いや無料のサービスで経営が成り立つ理由を聞きました。(経済部記者 加藤誠) スマホがあれば、圏外でも自分の居場所がわかる登山用の地図アプリ。誤差は10メートル程度。ことし11月に準天頂衛星「みちびき」の本格運用が始まり、専用の受信機を備えたスマホが登場すると、その誤差はわずか30センチまで向上するといいます。 特徴の1つは、機能の大半を無料で使