今シーズン、幾度となく歌われた広島カープの応援歌「それ行けカープ」。歌詞を書いた作詞家の有馬三恵子さん(81)=千葉県市原市=に、作詞に至る思い出やカープの活躍について聞いた。 父が野球好きで、私も小さい頃からラジオでよく応援していました。野球選手はずっと、憧れですね。全身を使って戦い、勝負はその日にわかる。私の仕事は、机の前で呻吟(しんぎん)する時間が長い。作詞しても評価されるかわからない。爽快だな、って余計に感じます。 1970年ごろ、随筆家の佐々木久子さんにいくつかの球場に連れて行ってもらいました。それがファンになるきっかけ。私は山口県出身だから、隣の広島には親近感がありました。私がファンと知ったレコード会社からオファーがあって、応援歌を作らないかって。欣喜雀躍(きんきじゃくやく)でしたよ。 ただ、南沙織ちゃんの「17才…