IT、医療、そして農業分野においてハイテク市場に強みを持つイスラエルについて、今回は伝統的なモシャブ(Moshav,農業共同組合のようなもの)でのトマト栽培にチャレンジするR.T. fresh社を紹介する。 同社は30年続く老舗企業であり、主に生鮮食品を中心に野菜・果物の生産から梱包、そして輸出まで行っており、生産から販売まで一貫して高度なトレーサビリティ・システムが導入されている。 こうした安全・安心でかつ、マーケットニーズに合った商品を提供する企業であることが、同社の強みの一つだ。 同社の農場はイスラエルのNegev(ネゲブ)西部に大規模な露地栽培とハイテク温室ハウス(太陽光利用型植物工場)があり、その面積は100ヘクタール以上にもなる。 当然のことながら農薬管理も徹底して行われており、欧州市場への輸出には必須となる「グローバルGAP」の認証も得ている。そして同社では現在、新品種トマト