植物には、まっすぐになろうとする力が働いている 西村 いくこ、上田 晴子 2015年4月号掲載 グニャグニャと茎の曲がったシロイヌナズナが生えてきた。今まで見たこともないおかしな変異体だ。なぜそんなに曲がっているのだろう?その仕組みの探究から、植物がもつ基本的な性質が見えてきた。植物にはそもそも、まっすぐになろうとする力が働いていたのだ。100年以上前にダーウィンが問いかけた謎に対する答えが、そこにあった。 ―― 植物には、まっすぐになろうとする性質があるのですか。 西村氏: 曲がり過ぎないように、ブレーキをかける性質といってもいいかもしれません。室内に置いた鉢植え植物の茎が、光の入る窓側に曲がったりする現象は、多くの人が経験的にご存じだと思います。でも、日の出から日没まで時々刻々と変化する太陽の位置に合わせて、茎の伸びる方向も一緒に変化していくわけではありません。過度に曲がりすぎないよう
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