5時に仕事を終えたら、子供を迎えに行ってから夕食の準備に腕をふるい、さらにはDIYで巣箱を作り、ジムでひと汗流す、というパワフルな日もあるでしょう。一方で、へとへとで帰宅してソファに倒れ込んだら、バラエティ番組を眺めながら疲れ切った体を休めるしかなく、宅配ピザで夕食を済ませ、朝まで8時間、泥のように眠るという夜もあるはずです。 いつも通りのデスク仕事のはずなのに、体力の消耗に違いがあるのはなぜでしょうか。もしかして、頭脳を酷使した日に限って、夕食を出前やコンビニご飯で済ませているのでは? 英国ケント大学で運動生理学を研究するSamuele Marcora教授が中心となって行なわれた研究から、頭を使うと実際に体力を消耗することがわかったと、「ポピュラーサイエンス」誌が伝えています。実験では、被験者を2つのグループに分け、それぞれ異なる90分の作業を課しました。ひとつは、知的思考力を要するコン