福島第一原子力発電所の放射能漏れを恐れて千葉県から避難し、長崎県警本部を訪ねた中国籍の住所不定、アルバイト林建明容疑者(48)が26日、入管難民法違反(不法残留)容疑で現行犯逮捕された。 「放射能が怖くて逃げてきた」と供述しているという。 発表によると、林容疑者は在留期間が2000年9月6日に切れたまま、不法滞在した疑い。同年6月に短期滞在の在留資格で成田空港から入国。在留期間が切れた後も10年以上にわたり、千葉県船橋市内でアルバイトを転々としていたという。 東日本巨大地震の発生後、地震被害や原発からの放射能漏れを聞いて同市を出て、約1週間前に長崎市に着いたという。県警本部で不法残留が発覚し、「中国に帰りたかった」と供述。長崎まで来た理由ははっきりしていないが、同署幹部は「帰国の相談に来たのでは。西の果てまで来たら中国に帰れると思ったのかもしれない」と話している。