ボブスレーは最高時速120〜150キロに達するスピードが魅力で、「氷上のF1」とも呼ばれる。だが11月に行われた政府の事業仕分けで、仕分け人から「ボブスレーなどマイナーな冬季競技を支援する必要はあるのか」と名指しで指摘されたほど、国内ではマイナー感が漂う。 ドイツなど強豪国では国家レベルで高性能そりを開発するなど強化資金は日本円で億単位に達するが、日本代表は資金不足の中で世界との戦いを余儀なくされている。 日本代表が使用する男子4人乗りのそりは、1998年長野五輪の前から使っているドイツ製。国内での開発はもちろん、買い替えをする余裕はなく、改造を重ねながら滑っている。 女子で五輪2大会連続出場を目指す桧野真奈美(北斗病院)は、海外を転戦してポイントを稼がなければ五輪に出場できないため、多額の活動資金を必要としており、後援会に援助してもらっている。今月上旬には母校の北翔大(北海道江別市)の卒