CERNで開発されている、 素粒子・原子核物理分野でのデーター解析フレームワークです。 フレームワークを利用して出来る事は「無限」にあるといっても 言い過ぎではないかもしれません。 その中でも良く利用されるものを列記すると ヒストグラムの操作 グラフ作図 関数の作図 データーのフィット 大量のデータの処理: 例えば列が100個、列が1万個の要素をもつエクセルデータが あるとします。 行が一組の「イベント」、1万個のイベント「データ」と呼びます。 イベント毎に何らかの数値処理をして、それをデーター全体に処方する。 エクセルでやろうと思えばできますが、結構しんどいでしょう。 ROOTにはマクロ機能もあります。マクロの文法はC++に沿っています。 かなり処理能力は高いので、C++のインタプリターとしても使えます。 簡単なC++のプログラム(関数)ならば、コンパイルしなくても動かす 事が出来ます。
<TTreeを用いた基本的な解析方法 その2> ここでは高エネルギーでのデータ解析の基礎とも言える、TTreeを用いた基本的な解析手法 その2を紹介します。 以下で紹介する方法は、TTreeの変数の数が多かったり、同じTTreeを含む複数のROOTファイルを処理したりと、 データ解析の規模が中程度以上の解析において大変有用です。 また規模が大きな実験では、いわゆる「標準」的な解析ツールがあるとは思いますが、 小さなデータサンプルを用いた、結果に至るまでのメインの『解析』や、 標準の解析ツールの出力から結果を得るまでなど、使える場面は少なくないと思われます。 まずはじめに、同じ構成のTTreeを含む複数のROOTファイルをまとめて処理する方法を紹介します。 複数のTTreeをまとめて扱うには以下のようにしてTChainを用います。 #include <stdio.h> #include <T
Collectionクラスというのは、つまりc++オブジェクト(基本型も含む)をひとまとめにして管理するクラス。コンテナと呼ぶ場合もある。 rootのオブジェクト用にCollectionクラスが用意されていて、それがTCollection。TCollectionはTObjectを継承するすべてのクラスを管理できる。 TCollectionは代表的にはTListやTObjArray、TClonesArrayといった派生クラスをもつ。 例えばTCanvasはTListクラスをメンバー変数として持っていて、TH1などをDrawをする時、内部的にはTCanvasのTListにそのオブジェクトを加えるという動作をしている。 同じように、TFileもTListクラスをメンバー変数として持っていて、Writeメソッドを使用すると、内部的にはおのTListにオブジェクトが加わっている。 つまりはTCanv
最新版へのシンボリックリンクはこれ ※まだ書きかけだから、半年後、1 年後に期待してね。 (追記 2016/2/26) こっちに移動しました。 github.com CERNで開発されているROOTというデータ解析ソフトウェアは、高エネルギー物理学分野はもとより、高エネルギー宇宙物理学でも標準の解析ツールになりつつあります。しかし、C++の知識が必要だったり、使いこなすためには裏技を求められたりと、初心者には決して簡単なソフトではありません。 そこで、日本語で書かれたROOTの入門書をちょっとずつ書くことにしました。『高エネルギー宇宙物理学のためのROOT入門』*1と題して、2009年11月18日版を置きました。今のペースだと、完成まで2年くらいかかりそうな気がしますが、未完成版の公開でも誰かの役には立つでしょう。 英語の公式マニュアルや、その他の日本語入門書(いわゆる『猿ROOT』や、『
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く