その後、スウェーデン語の柔らかな響きの説教を聴きながら、旅行で会った人々の親切や情熱、この地に至るまでの苦労など想像し、自分の生活を振り返る。何一つ自分で成し遂げたことなどなかった。自分の無力さ、幸福に対しての無自覚がとても恥ずかしく、人の心の中にこそ神様はいるんじゃないかと思う。もし私が他人にできることがあるとすれば、何だろう? そんな時に、隣の女性が私の方に手をさしのべて 「Good friend, Good friend」 と握手してくるではないか。これは泣くなと言う方が無理だ。(T_T)ドー 司祭が信者に水とパンを与えている時間に、私はそっと教会を出た。 美しいバラ窓 途中コンビニで炭酸水と雑誌Sweden Rock Magazineを買ってホテルに戻った。やよいさんの声は少し出るようになっていたが、まだ辛そうだ。昼食がてら、やよいさんと再び外出。 あとで聞いた話では、日本の教会で