JR北海道は9日、2025年3月期決算を公表した。グループ連結の最終(当期)利益は前期比12億円増の46億円で、2期連続の黒字を確保した。インバウンド需要を背景に、鉄道運輸収入が伸びたほか、ホテル業や物販・飲食業のいずれも増収増益だった。 JR北単体の営業収益は同58億円増の908億円で、このうち鉄道運輸収入は同67億円増の766億円。鉄道運輸収入が760億円を上回るのは1998年3月期以来27期ぶり。千歳線(快速エアポート)や北海道新幹線の利用が伸びたことが主な要因で、新幹線収入は同10億円増の87億円だった。 函館市では昨年、同市を舞台に描かれた映画「名探偵コナン」の関連イベントが開かれていたことから、JR北は「新幹線の利用増は『コナン効果』も影響した」と分析している。【高山純二】
