CES 2020取材のため米国に出かけたジャーナリストの西田宗千佳さんが遭遇した、紛失事件にその顛末(てんまつ)。 実は今回のCES取材では大事件が起きていた。西田がサイフをなくしたのだ。国内であっても大ごとだが、海外ではさらに大ごとだ。 実のところ、「いつかはやらかす」とは思ってたのだ。 海外取材をするようになってそろそろ20年。年に10回以上海外と日本の間を移動している。だが幸運にも、クリティカルなトラブルは一度もなかった。 だが、これは自分が慎重なせいではなく、単に「運がいい」のだと思っていた。友人・知人のライター陣の中にも、「パスポートをなくした」「スマホをとられた」「荷物を盗まれた」「サイフをスられた」といったトラブルは、年に数回ある。いつか、気を抜いた時に何かがやってくる……とは警戒していた。 とはいうものの、今回だとは思わなった。トラブルは、忘れたころにやってくる。 この記事