齋藤孝氏の『座右のゲーテ』を読み終えた。 氏自身が30代で改めて読んだとき、具体的な行動の工夫を開陳した「上達論」としてとてつもなく惹かれたという“『ゲーテとの対話』を軸に、現在を生きるわれわれにも有益と思われるゲーテの言葉を選び、それを「発想の技法」といった観点から編んだ”1冊というだけあって、目次に目を通すだけでもメモをとりたい言葉が並んでいる。 本書のなかでも齋藤氏が「素材が何もない状態でものを考えることは困難である」*1と述べているように、わたしたちはものを考えるとき、なにがしかの素材を通す。この本自体が、その「素材」としてとても秀逸なテキストとなっていると感じた。本書を通して考えたことは、また別エントリーに改めて。 座右のゲーテ -壁に突き当たったとき開く本 (光文社新書) 作者: 齋藤孝出版社/メーカー: 光文社発売日: 2004/05/15メディア: 新書購入: 3人 クリッ
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