岡山大学は26日、大学院医歯薬学総合研究科の男性教授2人に教員へのハラスメント(嫌がらせ)行為があったとして、25日付で停職9カ月の懲戒処分にしたと発表した。大学は氏名を明らかにしなかったが、森山芳則教授と榎本秀一教授が26日、「処分は違法」として岡山地裁に処分を停止する仮処分を申し立てた。 森山教授は薬学部長、榎本教授は副学部長を務めていたが、大学から職を解任する通知も受けたという。 大学によると、2012年11月~13年10月に准教授ら6人から苦情の相談があった。調査の結果、准教授が不正な手段で海外出張の決裁を得たとの虚偽の文書を会議で配布したり、教員らを蔑視する表現が多数含まれるメールを所属教員全員に発信したりするなどのハラスメント行為があったと判断したという。 申し立て後、森山教授は「大学運営を正しくやろうとしただけで、不正はやっていない」と話した。