J. P. HoganのSF小説「未来の二つの顔(The Two Faces of Tomorrow)」を読んだのは30年ぐらい前だっただろうか。そこで描かれていた未来が、まったくの夢物語でもなくなってきているようにも感じる。読んだ当時は、Doug LenatのAMというシステムに興味を持って研究していた時期で、人工知能に人間を超える思考ができるようなるとは思えないレベルだったが、最近の機械学習技術の進歩を見ていると、まったくの空想ともいえないのかもしれない。 もちろん、実際にコンピュータシステムが意思をもって人間を征服しようとするなんてことはSFの世界だけの話だが、深層学習のようなブラックボックスな方法でミッションクリティカルなシステムを組むと、人間にとって理解不能な現象が発生して、対処に困ることは将来的にはあるかもしれない。 最近の若い人たちは流行に敏感で深層学習をやりたがるが、25年
こんにちは,tomabuです. 日々ほんのちょっとずつアニメオントロジーを作成しとります. でもコレが全く進まない(;o;) なんで進まないかというと,そもそも「アニメ」の位置付けが(オントロジー的には)いまいちよくわからないってのがある気がします. 全ての事象のサブクラスが色々あって,その先のどこかのサブクラスとして「アニメ」が出てくるはずですが...どこや?ってのが正直な現状です. 言い換えると「アニメ」という概念の一つ上位の概念は何なのかがわからない状態なのです. 「サブカル」でしょうか?「動画」でしょうか?それとも他の何かでしょうか? う~ん,オントロジー難しい... そんなわけで今回はほぼ進捗はありませんが,前回のエントリではアニメのオントロジーは全く出さなかったので,今回は自分のアニメオントロジーの始まりの部分をちょっとだけ説明したいと思います. こんな感じで進めてます. 「ア
平成25年3月11日 特定非営利活動法人 リンクト・オープン・データ・イニシアティブ 1.はじめに 欧米で国及び地方政府系でのデータ公開の方法としてリンクト・オープン・データ(LOD)が普及するにつれて、国及び地方政府系で所有し、これまでcsvやExcelデータとして公開されていた統計データもLODとして公開するという動きが始まっている[1]。LODとは、従来のWWWおよびセマンティックウェブの技術を用いて、WWWにおいてウェブページが互いに関係づけられるのと同様に、個々のデータを互いにリンクづけ、新たな関連の発見も含めてデータの利活用度を飛躍的に高めることを目的とするものであるが[2]、統計データの利活用においても、LODの役割が期待されている。 本報ではExcelデータのような統計表をLOD化するにあたって考慮すべき点やW3Cにおける本関連技術の現状、また予想される技術課題などについて
国立国会図書館は、保有するメタデータを様々なシステムやアプリケーションで活用することができるように、リンクトオープンデータ(Linked Open Data: LOD)として提供しています。このページでは、国立国会図書館が提供するLODの活用事例や活用可能性について紹介します。各データの内容については「リンクトオープンデータ(Linked Open Data: LOD)」をご覧ください。 1. 国立国会図書館が提供するLODの活用事例 2. 国立国会図書館が提供するLODの活用可能性 おすすめ情報をリアルタイムに提供するアプリの例 3. 参考文献 リンクトオープンデータ(LOD)の活用に関する問い合わせ先
リンクト・オープン・データ(Linked Open Data: LOD)とは、ウェブの技術を利用して、データを様々なシステムやアプリケーションが活用しやすい形式で公開・共有する仕組みです。LOD形式で公開されている本の書誌・所蔵データや典拠データを、他の種類のデータと組み合わせることでアプリの開発などに活用できる可能性もあります。 国立国会図書館では、書誌データ(国立国会図書館サーチ)、典拠データ(Web NDL Authorities)、震災関連データ(国立国会図書館東日本大震災アーカイブ)を、LODの形で提供していますが、9月1日(月)から国立国会図書館が提供するLODについて、データの内容や利用方法等を紹介するページを公開しました。 使う・つなげる:国立国会図書館のLinked Open Data (LOD)とは LODとは何か、国会図書館が提供するデータの内容などを紹介しています。
RDF 1.1 に関する一連の仕様が、2月 25日付けで W3C 勧告 (W3C Recommendation) になりました。また、RDF 1.1 Primer など、いくつかの文書が Working Group Note として公開されています。 セマンティック Web のための標準的なフレームワーク、RDF (Resource Description Framework) の最新の仕様、「RDF 1.1」 に関する一連の仕様が、2月 25日付けで W3C 勧告 (W3C Recommendation) になりました。 また、RDF 1.1 に対する理解を深めてもらうためのチュートリアル文書、RDF 1.1 Primer など、いくつかの文書が Working Group Note として公開されています。 RDF 1.1 is a W3C Recommendation : W3C N
こんにちは。湯本です。しばらく、このブログをお休みしてしまいました。間隔があいてしまいましたね。 実は、先週の水曜日、木曜日(6月22日―23日)に「第24回セマンティックウェブとオントロジー研究会」に参加しました。この研究会は、浜名湖の舘山寺温泉で行われたました。私も口頭発表したのですが、その内容の準備に手間取り、ブログを書く時間が確保できませんでした。相変わらず、仕事の見積もりや、見通しが甘いのは、いけないことだと反省しております。 さて、第24回セマンティックウェブとオントロジー研究会の表バージョンについては、下記のページをご覧いただくとして、 第24回セマンティックウェブとオントロジー研究会 その1日目の夜に開かれた、ナイトセッションのお話を少ししたいと思います。これは、みなさんで車座になってざっくばらんにフリートーク(悩み事相談?)をする会でした。 そこでやはり話題になったのは、
ずっと,RDF意味論で言うユニバーサルクラスって何だろう,と思っていて,てっきり rdfs:Class のことだろうと思っていて,このブログでもそれを前提に書いていたりしましたが,今回はっきりそれがわかる資料をW3Cメールアーカイブの中から見つけました. それは,Pat Hayes からTim Berners-Leeに宛ててかかれた次のものです. http://lists.w3.org/Archives/Public/www-tag/2007Sep/0168.html ちょっとスレッドをたどってみると,TBL が URI はWeb上の URL を指してもいいし,実世界や仮想世界の何かを指してもいい,として,すべてのものを 'resource' という言葉で表現したことに対して,Pat がすでに 'thing' とか 'entity' という言葉があるのだからやめてくれと言ったことに対しての
このシリーズの一番最初に,「なぜ包括原理」というタイトルで書かせてもらいました.でも(その1)で書いたOWLにおける「包括原理」と(その2)で書いた集合論の「包括原理」がどうしても合わなくて,これが不思議だったのです.違うものだということは分かるのですが,なぜ違うことを同じことのように言っているのかが分からなかったのです.だって,それでOWL-DL派は「包括原理はパラドックスを導く」とRDFを攻撃しているのですからね. それが,最近,ひょっとしたらこれのせい?というのが見つかったのです.ここからはあくまでも,私個人の推測ですから,それを最初にお断りしておきますが,ここは日記ですからね.日記として以下に,大胆に書かせていただきます. Google.com in Englishで,「list comprehension」としてググると,いくつかの記事が出てきますが,そうですね,wikipedi
<前回のおさらい> 前回は冥王星と他の太陽系惑星との比較をしました。 その相違点は惑星の構成成分、軌道、大きさと大きく三つありました。 今回は「冥王星は惑星ではなく何者なの?」という問題の回答をします。 重要な問題として、新たに 「太陽系の一番外側は冥王星ではない」という新常識からまず押さえることにしましょう。 2:エッジワース・カイパーベルト天体 冥王星はエッジワース・カイパーベルト天体という天体です。 いきなり核心部分ですが、おいおい説明します。 この天体の発見により太陽系の一番外側は冥王星ではないことが明らかになりました。 しかし、このエッジワースカイパーベルト天体(ECBO)の先にも太陽系天体があると思われています。 まだまだ観測が進んでいる天体ではなく、惑星探査衛星が一部を調べたのみで詳しい調査が待たれる天体です。そして、理論上の産物であるECBOの先の太陽系の存在もこれから実在
2年弱前にRDF意味論の和訳をさせていただいて,今年1月にRDF再入門と題して,普通のセマンティックウェブ教科書には載っていないような微妙な話をさせていただきました.そこで今度は,RDF再々入門と題して,教科書には絶対に載っていなくて,研究者たちもよく分かっていなくて(多分),でも話だけはするよねみたいな話題を,勝手に(これは自己満足的に,自分のメモとして),書かせていただきます. だんだん「パイプのけむり」みたいになってきましたが・・・. でも,すべてRDF研究者としては絶対抑えておくべきことがらなのですよ.それはZermelo-Fraekelの集合論,包括原理,Russellのパラドックス,ゲーデル数,などです.これらはいずれも集合論もうすこし広くは数理論理学の基礎のお話なのですが,HayesのRDF意味論やPatel-Schneider, Horrocksらの論文に出てくるのです.で
今年の人工知能学会全国大会は長崎で開かれますが,そこで「RDF意味論とOWL意味論の統合」と題して,このブログで最近書いてきたようなことを発表します.論文の内容はpdfで公開されていますので,興味のあるかたは是非ブラウズしてみてください. 発表で本当は色々と取り上げたいことはあるのですが,時間が限られているので,その内容はやはり個物の同一性の問題とクラスの等価性の問題中心になると思います.そして結論は「現在のOWL仕様はオントロジーの知見を反映していない,このままではOWLに未来はない」というものになると思います. OWLについては,色々な評価があると思われます.肯定的な面では オントロジー記述の標準化?が達成された?オントロジー記述の定式化が達成された.オントロジー記述を一般に普及させた? などということが言えるでしょう. その一方で,否定的な評価としては 難しすぎる.そんな高機能まで必
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