日本維新の会などの動きにみる、日本政治の問題点とは何か。 「リスクの個人化」を目指す橋下徹市長 現在の日本政治の対立軸について①リスクの個人化、②リスクの社会化、③リベラル(自由主義的)な価値観、④パターナル(干渉主義的)な価値観の4象限で考えてみましょう。 生きている限り、人間はいつ交通事故に遭ったり難病にかかるかわかりません。くじ引きのように突然振りかかるリスクを、個人が背負うべきなのか(①リスクの個人化)。それとも国家の再配分機能を重視し、個人のリスクを社会全体で背負うべきなのか(②リスクの社会化)。 リスクの社会化の担い手は、行政的な公共圏(国家)だけではありません。NPOや宗教団体といったソーシャル・インクルージョン(社会的包摂)、たとえば仏教でいう「利他」の精神をもった人々による市民的公共圏も、リスクの社会化を助けてくれます。 ③リベラルな価値観をもつ人々は、他者の個人的志向や
![ポピュリズム政治家と「気分」の政治の危険性](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/d8b09d6979b97eea63841cd4760a67f8498be6d1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.d3b.jp%2Fwordpress%2Fwp-content%2Fuploads%2F2013%2F06%2Fnakajima1.jpg)