橋下徹元大阪市長の政界引退後、永田町ですっかり影が薄くなった「日本維新の会」に衝撃が走った。頼みの綱だった安倍晋三首相に見捨てられたのだ。 “事件”が起こったのは13日。首相が大阪に入り、自民党府連幹部に、維新が推進する大阪都構想に反対する考えを表明した。維新が目論む都構想の住民投票にも「(首相から)『何度もやるもんじゃない』と言っていただいた」(左藤章自民党府連会長)。 再び住民投票で都構想実現を狙うが…… ©共同通信社 「安倍首相は、支持率が20%台に低迷し、3選は風前の灯。9月の総裁選を見据え、都構想に反対して大阪での党員票獲得を狙っているのです。今の安倍首相には、他党へ配慮している余裕はないのです」(政治部デスク) 安倍首相の変心に、維新の松井一郎代表(大阪府知事)は、記者団に「(府連への)リップサービスが過ぎるかなと思う」と早速不快感を示したが、後の祭りでしかない。 国会で自民を