新藤総務相は20日、橋下徹大阪市長、松井一郎大阪府知事らと総務省内で会談し、橋下氏らが掲げる大阪都構想をめぐる市議会、府議会との対立について、「正常ではない。住民代表である議員や知事、市長が自分たちの意見に固執し、住民不在の議論になっている」と懸念を示し、議会と円満に協議するよう求めた。 会談は新藤氏の呼びかけで非公開で行われた。出席者によると、橋下氏は「9月議会で反対派の意見に耳を傾けながら、しっかりと議論したい」と釈明したという。会談後には記者団に「我々も修正に応じる姿勢を示しながら議論すれば、問題のあるところはすべて払拭できる」と語った。 橋下氏と松井氏は、都構想の具体像を定めた協定書について、都構想に反対する野党会派を排除した場でまとめ、7月に総務相に報告。反発した野党会派が臨時議会の招集を求めるなど、橋下氏らと議会の対立が激しくなっている。