「白鳥の湖」の白鳥オデットと黒鳥オディール、「カルメン組曲」のカルメンの役などで知られる伝説のバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤ氏が2日、ドイツの病院で心臓発作により死去した。89歳だった。ボリショイ劇場のウラジーミル・ウリン総支配人によると、医師は「闘ったが、手を施すことができなかった」という。(オレグ・クラスノフ) プリセツカヤ氏は最近まで、ボリショイ劇場のバレエ団とともに、ガラ・コンサートのプログラムを準備していたが、ウリン総支配人によれば、「兆候はなかった」という。プリセツカヤ氏と約60年生活をともにしてきた夫で作曲家のロディオン・シチェドリン氏が、ウリン総支配人に訃報を伝えた。 ボリショイ劇場バレエ団のセルゲイ・フィーリン芸術監督はこうタス通信に語った。「プリセツカヤ氏の90歳の誕生日に向けて豪華な夕べを用意していたが、氏はプログラムの作成に積極的に参加し、常に連絡をとりあっていた