メディアでLGBTQへの言及が禁止 まずは直近のロシアで進むさまざまな言論統制について記す。12月にロシアで成立した法案「『非伝統的な性的関係』に関する宣伝禁止法」では、テレビや書籍などでLGBTについて肯定的に取り上げることを禁止することになった。実はすでに未成年者に対しての宣伝は禁止していたが、今回は全面的にメディアに載せることができなくなるため「LGBT禁止法」などとも呼ばれている。 ロシア下院のヴォロージン議長の言葉を借りると「西側が広めた“闇”であるLGBTの価値観から国を守るための法律」ということだ。 この影響で、村上春樹の小説『スプートニクの恋人』も今後販売できなくなる可能性もあるという。この作品はメインキャラクターがLGBTに該当するためだ。12月23日、取材班がモスクワのある書店を訪ねると、村上春樹の小説は大量に置かれていたものの『スプートニクの恋人』は最後の一冊になって
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