2017 - 06 - 03 眠って二度と起きたくない 犬を洗った。ひとつきに一度洗うことにしているが、これが非常に億劫で、重い腰がなかなか上がらない。洗うのはさほど苦でもないが、乾かすフェーズが非常に面倒くさい。まず毛量が多くてなかなか乾かないし、犬は決して協力的になってくれはしない。なだめすかして体位を変えさせ、なんとか乾かすのである。夏場など汗だくになってしまう。けれど洗わなければならないからまあなんとかして洗って乾かす。 洗いたての犬はとてもよい匂いがする。さらさらになった毛は素晴らしいさわり心地になる。そうした犬を抱き寄せて匂いに包まれて眠ることは、この世の幸せな瞬間ベスト10に入るのではないかと思えるほどだ。しかし人間の満足とは裏腹に、犬は風呂に入れられたことで不貞腐れているのである。不満げな上目遣いでこちらを見つめてくる。撫でてなだめてやる。そうしているうちに眠ってしまう。