ここのところ小説をあまり読んでいなくて小説を読むというのも続けないと筋肉のように衰えてしまうのか昨日ひさしぶりに「寓話」を読んだら何が面白いのかわからなくなっていた。山下志津のお母さんが手紙を寄越した場面でお母さんは怒っている。何を怒っているのかというも山下志津の父親が小島信夫であるというのを小島信夫が暗に肯定してしまったことでお母さんは「ぜんぜん違う」と否定するのである。その後山下志津本人から手紙が来て「私はどっちでもいいしどっちでもいいのがベストだ」みたいなことを言い当の小島信夫はここのところ目が悪くなって助手に手紙を読ませていて手紙の中には「ここのところ目の具合が悪いそうですができれば私の手紙は小島さん本人が読んでほしい」とか書いてあってすっかり気を悪くした助手はとちゅうで読むのをやめて帰ってしまった。折しも小島の目は良くなってきていて結局自分で読むのであった。話としてはめちゃくちゃ