古今の日本美術に登場する幽雅な妖怪たちを集めた企画展「日本の『妖怪』を追え!」が横須賀美術館(市内鴨居4の1)で7月13日(土)から始まる。 近世以前の絵画に描かれた妖怪からは、自然に対する畏れや信仰心が読み取れる。江戸時代には都市で発達した出版文化を背景に、浮世絵や子ども向けの双六にも登場、庶民に親しまれる妖怪が出現した。明治期の文明開化を経て、妖怪表現はさらに多様化。反戦や社会批判を投影したグロテスクな人間像を妖怪として描かれるようにもなった。 同企画展では、葛飾北斎、歌川国芳、小川芋銭、水木しげるから現代アートに至るまで、時代を超えて表現されてきた様々な妖怪の姿を通して日本人の世界観をあぶりだす。江戸時代の浮世絵、近代の日本画や油彩画、現代美術の作品100余点が飾られる。 学芸員によるギャラリートーク(8月10日(土)午後5時〜)、講釈師による「怪談の夕べ」(8月10日(土)18時〜