ホラー映画史上No.1の大ヒットを記録し、若い世代を中心に日本でも予想を超えた大ヒットを記録した、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』。その人気の理由は、なんといっても、いろいろな意味で度を超えた「恐怖シーン」だ。 本作の悪役である、不気味な謎のピエロ、ペニーワイズが、子どもたちに仕掛けてくるバラエティー豊かな襲撃は、まさに、様々なアトラクションの用意されている「悪夢のテーマパーク」のよう。その一つひとつの完成度の高さに、話題が話題を呼んで、多くの観客を劇場に集めたのだ。 だが、本作はただ不気味だったり、不意打ちでびっくりさせるというだけではない、もっと深いところに、その真のおそろしさがある。ここでは、本作の魅力を最大限に味わうため、作品の奥深くにあるものを掘り出していきたい。 子どもたちが主人公なのに子どもは観られない。残酷な描写のために「R15+」指定となった異様なハリウッド
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