「社長は普段は何しているんですか。暇じゃないですか」 就職活動に励んでいた学生時代、最終面接までたどり着いたある企業の社長から「最後に何でも聞きたい事を聞いて下さい」と振られた記者は、思わずこんな質問をぶつけてしまった。その時、社長は何と答えてくれたのか。 当時の社長には申し訳ないが、はっきりとは覚えていない。今思えば失礼な話だが、ベンチャー企業でもない限り、一般的な学生にとって会社の社長という人間は、立場的にも、年齢的にも遠い存在だ。 15~24歳の男女にインテリジェンスが実施したアンケート「an若年層白書2014」によれば、大学生の「なりたい職業」のトップは公務員で、経営者(起業家含む)は26位と低位に甘んじている。 このうち起業家を除いた経営者だけを抽出すれば、その順位は更に落ちるだろう。一般的な大学生にとって、社長という職業の具体的なイメージは描きにくい。そのため、なりたい職業の選