口中調味は室町時代に生まれた、いわば日本の文化。 口中調味(こうちゅうちょうみ)、 または口内調味(こうないちょうみ)という言葉を聞いたことがありますか? 読んで字のごとく、噛むことで生まれる味の変化を口の中で楽しむ食べ方のこと。 聞きなれない言葉に、難しいことのようにも感じますが、 実はこれ、日本人の食卓では昔から実践されてきた食事法なのです。 ご飯やおかずなどを交互に食べ、よく噛んで ゆっくりと味を混ぜ合わせることでその広がりを楽しむ食べ方なのです。 日本では昔から、白飯とおかずを交互に食べて、 口の中に残るおかずの味で白飯を味付けしながら食べる『口中調味』を 無意識のうちにしてきたと言われています。 白飯・おかず・汁で構成される食事様式は、 遠く、室町時代に完成したと言われています。 「口中調味(もしくは口内調味)という言葉には 肯定的な意見も否定的な意見もあります。 またこの語は人