コロナ禍でのオリンピック開催にさまざまな意見が集まる中、国立競技場に厚生労働省などが推奨しない「空間除菌」をうたった製品が納入されていることがわかりました。 「空間除菌」は人への有効性や安全性が未確立で、特定の感染症と結びつけて宣伝できないにもかかわらず、“新型コロナウイルス対策”と受け止められかねない情報が広まるおそれがあります。(朝日新聞デジタル機動報道部・朽木誠一郎) オリンピック開幕式後の7月27日、カルテック株式会社が国立競技場に同社の「除菌脱臭機」を4月末に納入したことをプレスリリースで発表しました。 カルテック社は2020年10月に「理化学研究所の協力のもと、日本大学医学部と共同で」行った実証実験において、同社製品に使用される光触媒の技術について、実験環境での新型コロナウイルスの感染力抑制効果を確認したと発表しています。 ただし、これはあくまでも幅60cm・奥行40cm・高さ