金正日(キムジョンイル)総書記の死去が発表された19日、北朝鮮当局が中国との国境に近い地域に住む北朝鮮住民に対し、「追悼の花束を供える時以外は、むやみに5人以上で集まるな」と指示したことがわかった。 2007年に韓国に亡命した脱北者の男性(40)が19日、本紙の電話取材で明らかにした。総書記の死で民衆に動揺が広がり、体制批判やデモなどが行われる事態を防ぐ狙いとみられる。 脱北者の男性は、19日夜に通話した中朝国境付近の北朝鮮住民から、こうした指示が近所の住民同士の監視団体にあたる「人民班」を通じて出されたと聞いた。