モスバーガーを運営する「モスフードサービス」は、来年3月期の決算が当初の黒字予想から一転して8億円の最終赤字となる見通しを明らかにしました。夏場に発生した食中毒で多額の損失を計上し、業績にも大きく影響しました。 ハンバーガーチェーンのモスバーガーでは、ことし8月、関東地方や長野県などの合わせて19の店舗で28人が食中毒の症状を訴え、2つの店舗で一時、営業停止の処分を受けました。 この影響で、先月の全店での売り上げが前の年の同じ月に比べて15%減少したほか、フランチャイズ加盟店への補償として9億円余りの特別損失を計上したもので、最終赤字は11年ぶりだということです。 モスフードサービスでは、食中毒の原因と考えられる生野菜を中心に洗浄や温度管理を強化するなどして、再発防止に努めたいとしています。