公立福生病院(東京都福生市)の人工透析治療を巡る問題で、透析治療を中止、または最初から行わない「非導入」で死亡した計24人のうち、21人の同意書(意思確認書)がなかったことが都の検査で判明した。都は9日、患者の意思確認が不十分だったなどとして医療法に基づき松山健院長を文書で指導し、改善に向けた報告書の提出を求めた。 都は病院から提供を受けたカルテなどの関連資料を分析し、治療中止による死者4人、非導入による死者20人の事例を調べた。その結果、中止の1人、非導入の20人全員の同意書がなかった。非導入のうち3人には、同意したという記載がカルテになかった。