若し日本でも日銀による日本国債の引き受けが始まれば、それが我々の国民生活に与える影響はどのようなものになるのでしょうか? 僕はこの問題を考えてみるために実際にそれが実行されたイギリスで起こった事を調べてみました。 結論としては英国におけるQE(量的緩和政策)やインフレ・ターゲティングは次のような結果を生んだと思います: 1. 確かに経済が大恐慌に陥ることは回避できた 2. でもその効果は経済の隅々にまでは行き渡らず、特定業種のみが恩恵を受けた 3. さらに所得階層で言えばリッチ層だけが恩恵を受けた 4. 資産を余り持っていない人、とりわけ株をやっていない人は「負け組」になった しかしイングランド銀行がHM Treasury(英国大蔵省)の出すギルト債をガンガン買い込むという行為には、賛否両論沸き起こっています。 確かに銀行の資金調達コストは下がりました。 しかし消費者にとって住宅ローン金利