仏パリ市内の鉄道駅(2018年4月4日撮影、資料写真)。(c)CHRISTOPHE ARCHAMBAULT / AFP 【9月30日 AFP】フランス政府は29日、トコジラミ(ナンキンムシ)が公共交通機関や映画館、病院などで大量発生している事態を受け、駆除対策に乗り出した。 クレマン・ボーヌ(Clement Beaune)交通担当相は、公共交通機関の代表を来週招集し、対策と利用者保護の方法を通達するとしている。 トコジラミはフランスでは1950年代までにほとんどいなくなっていた。しかし、ここ数十年は、人口密度の上昇と大量輸送機関での移動の機会が増えたことなどで再び増加している。 トコジラミの問題が生じた世帯はここ数年、全体の10分の1に上っているとみられる。通常、駆除には数百ユーロかかり、多くの場合、何度も行う必要がある。 トコジラミは、マットレスに卵を産み付け、生息する習性があることから