経営悪化が表面化している群馬県高崎市の学校法人「堀越学園」(大島孝夫理事長)が、再建に向けた青写真を描けずにいる。 度重なる不祥事の結果、国や県の補助金が打ち切られたうえ、運営する創造学園大の本校では今年4月の入学者がゼロになるなど、収入の柱を喪失。さらに、新旧経営陣の対立で、民事再生法の申請など再スタートに必要な措置を取ることができずに状況は一層悪化、学生や園児の授業にも支障を来し始めている。 創造学園大中山キャンパスに5月21日、10人以上の警察官が緊急出動した。 元理事長の堀越哲二氏らの地位保全の仮処分が認められたことを受けて、旧経営陣側の理事らが学長室にいた井上晴彦学長に理事長印を渡すよう迫り、身の危険を感じた井上学長が事務局を通じて110番。井上学長ら理事会は、「学生の安全を優先するため」と、翌日から同キャンパスを7~10日間休校にした。 学生が授業を受ける機会が脅かされたのはこ