大学において職員をどのように位置づけるかは、古くて新しい問題である。大学職員が所謂「stuff」として大学の管理運営の一翼を担うべきであるといった主張は、早くも昭和37年、名古屋大学の事務局長であった蠟山政道が事務機構の問題点を指摘しつつ、大学の事務を一般行政から切り離すべきだとする文脈のなかでなされている。 また、昭和40年には、永井道雄がその著書「日本の大学」で事務機構の改革に触れ、「事務職員は・・・(中略)・・・研究、教育、その他高等教育機関の基本的性格について理解を欠くことが少なくない。アメリカでは・・・(中略)・・・すでに専門化されているが・・・(中略)・・・教育行政家は、特別な専門家として取り扱われなければならぬ。法律や財政だけでなく、教育思想史、大学の歴史、科学技術の現状、学生の生活などについて深い知識をもつ専門家として教育を受けたものが、今後の大学の運営を担当しなければなら
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