あなたが企業や官公庁などの情報システム部門に属しているなら、セキュリティに関するルール作りに日ごろから関わっているはずだ。「パスワードの長さは数字や大文字、小文字を混ぜた8文字以上にする」「3カ月ごとに必ずパスワードを変更する」「私物のパソコンは社内ネットワークに接続しない」といったものである。 近年では、クラウドサービスの普及を背景に、従業員がクラウド上に管理者の許可なくサーバーを構築していたという例も耳にする。端末間でデータを同期するようなクラウド型のストレージサービスが普及し、重要な機密情報が不用意に保存されているケースも見られる。そこで、新たに「クラウドサービスを管理者の許可なく利用しない」「サーバーを管理者の許可なく構築しない」といったルールを設ける企業も出ている。 なぜルール破りが絶えないのか こうした、管理者の許可のない状態でのクラウドサービスの利用を放置するわけにはいかない