MIYADAI.com Blog (Archive) > まなもく雑誌『あとん』に少年犯罪をめぐる藤井誠二氏との対論が掲載されます。 « まもなく、丸激本の第四弾「天皇論・国家論」編が出ますよ! | 『紀子の食卓』試写会へのご来場、ありがとうございました! » (前略) 【重罰化の機能的波及効果】 宮台 重罰化の一辺倒では、ある種の道徳的な退廃が必ずおこります。第一に、人々が社会規範が定めた枠のなかで振舞っているのは、良心に基づくというよりは、罰を恐れているからということになります。第二に、重罰化が社会のいたるところに怨念を蓄積しているだろうという前提で、人々が振舞うしかなくなります。これらを重ねると、〈生活世界〉の空洞化を〈システム〉で押さえつけている状態、すなわち社会がいわば高圧釜状態にあることになります。9・11テロ以降の国際情勢も同じです。 そこでは、重罰化が短期的なカタルシスをも