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ブックマーク / naminomanima2.blog78.fc2.com (13)

  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「女性」と「家族」で見る富野作品(前編)

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 前回までに「ブレンパワード」を見ていてはっきりと気がついた点がある。女性キャラクターの扱い方だ。ブレンパワードの項ではまだ男性理論から女性理論への脱却がはかられただけだと思っていて、それほどはっきりと感じなかった。だが見ている過程で、はっきりと女性キャラクターの変化を感じた。この変化こそが「ターンAガンダム」や「キングゲイナー」をきちんと読み説く鍵の一つになるのではないかと思ったのだ。それはとっても些細で、もしかしたら単なる富野由悠季という監督の演出論の瑣末な話なのかもしれない。けれど根源的に「男と女」という二元論を、富野由悠季個人の中でどうやって折り合いをつけているのか、私にはとても興味のあることに思えたのである。また「家族」というキーワードで、現代の家

  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム オーディーン 光子帆船スターライト~個人の思想は形を変えて・・・~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 最初の発表よりおよそ1カ月遅れて、「宇宙戦艦ヤマト復活編」のBD&DVDが発売された。喜び勇んで購入し、とるものもとりあえず視聴する。ん?なんだかおかしいぞ?後半部分の戦闘に関してはテコ入れがされたのか。 しかも例のムラサキオバケの件については、大幅に変更されており、たった一度足を運んだ劇場での映像と、ずいぶんと異なっていることが発覚する。あり?こんな話あったっけ? おまけに初期の発売告知において特典映像として予定されていた、お蔵入りした地球壊滅ヴァージョンの特典映像も収録されていない。しまった! BDを買うべきであったか?と思った矢先、心配なので一応ネットで確認してみると、地球壊滅ヴァージョンを特典としない告知を発見した。なんだか気持が悪い。そうはいって

  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム コードギアス 反逆のルルーシュ~魔人と童貞のはざまで~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 今回から「コードギアス 反逆のルルーシュ」を取り扱うことにする。実はここで紡いでいた文章そのものは、同人誌として準備していたものであったのだが、再就職活動がおもわしくなく、金銭的な理由で同人誌とすることを断念していたものである。各話単位で突っ込みどころやポイントとなる点を指摘しながら、近年珍しく面白いと思えた作品を徹底的に分解してみたいと考えていた。さらにまったく同人活動とは関係ない友人との座談会形式の記事や、古い友人の嫁さんに依頼していたイラストを乗せて完成させるつもりであったのだ。まあおかげで長いことほったらかしたのであるが、このたび日の目をみさせてやることにしようと思う。 とはいえ、単なる虫干しでは終われない。1度書いたものを改めて1話ごとに見直して

    prisoner022
    prisoner022 2010/09/03
    2クールの物語が1話でこれほどテンションの上げ下げはいまどき本当に珍しい。
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 劇場版「1000年女王」~スペクタクル+オマージュ-ドラマ?~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 誰でも思い出せないことがある。劇場にまで足を運んで見たはずなのに、その内容を逐一覚えているかと問われれば、「否」と答えるしかないこともあるだろう。映画好きやアニメ好きなど、多作品を嗜好する傾向のある人間にとっては、ある程度人間の脳がもつ許容量が決められているのであれば、どうしても記憶に漏れがでてくるのは仕方のないことだ。 劇場版「1000年女王」。私にとってはこの作品がこれにあたる。確かに見たのに、見た記憶があまりにも薄く、むしろ劇場公開時に早朝に並んで入場し、それがいやに寒かったこと、映画「銀河鉄道999」のフィルムがしおりとして茶封筒に入れられて私の手元に来て、なぜか1枚500円で売りつけられそうになったこと、映画を観終わったときに、なぜかがっかりした

  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「サマーウォーズ」~解体された大家族はネットの世界で再構築できるか?~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 アニメ映画版「時をかける少女」を見たときに、感動させてもらえなかった恨みだろうか? 細田守監督作品にはこれ以上近づかないほうがいいような気がして、長いことほったらかした作品である「サマーウォーズ」を、今回取り上げようと思う。 はっきりと吐露しておくが、私はこの作品、意外にも楽しめたのでした。いやもうラスト付近の盛り上がり必至の一世一代の「こいこい」の場面や、「お願いしま~す!」のくだりでは遠慮なく涙を流すことができた。なにより前半では主人公である健二と夏希よりも、はっきりと栄おばあちゃんの人となりと活躍に目を見張り、彼女の死に自分の祖母の死をだぶらせて泣いたりしたのである。我ながらお調子者にできているし、人がいいというかなんというか(笑)。 しかしながらそ

    prisoner022
    prisoner022 2010/07/19
    選ばれたり限られた有能な人間の物語の側面がある本作は、一般的な「大家族」を否定し、「大家族礼賛」さえも否定しかねない齟齬をもった作品だ
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「ヤマトよ永遠に」~その2・突っ込み前編~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 前回は総括的に「ヤマトよ永遠に」を眺めてみたので、今回と次回は、より細かい部分につっこみを入れてみようと思う。決していい文章だとは思わないが、実際のDVDを見ながら書いているので、生々しくお送りすることを主眼においているので、ご了承いただきたい。 「無限に広がる大宇宙。その無数の星々のきらめきの中に、様々な生命が満ち満ちている。」 ナレーションもここまでは、これまでのどのシリーズも同じ。それは私たち観客を「ヤマト」という時空に連れ去るキーワードでもある。 宇宙の虚空に光る光点が、スクリーンを斜めに横切る。徐々に大きく手前に接近する光点は何か? それはわれわれの目の前を過ぎ去り、圧倒的な質量をエネルギーを秘めた何者かだ。やがて惑星に接近しては赤く光るのである

    prisoner022
    prisoner022 2010/05/30
    何もかもみな懐かしい…。(笑)
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「ガーゼィの翼」~バイストン・ウェルに行きたいかっ!~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 最近になって富野由悠季監督の著作「リーンの翼」が、書き直しの上に復刻された。永らく古屋ですら見ることがかなわなかった著作に、2010年という区切りの年によみがえってくれたのである。富野監督ってえお人は、だいたいにして善良な人格が透けて見えるくせにお人が悪く、著作に関してはかなり厳しく管理されている。そのため角川スニーカー文庫でやっと復刻された「伝説巨神イデオン」や「ガイア・ギア」なども、いまではなかなかお目にかかれない状況にある。そんな中での「リーンの翼」の復刻は、富野監督作品のファンとしては、やはり花見のサクラにまぎれてお祭り騒ぎをしたいほどの興奮を覚えるのである。 残念ながら1冊あたりの単価がなかなかに高価であり、しかも私の住む近隣の屋では手に入ら

  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 上原正三とヒーロー番組の礎~「宇宙刑事ギャバン」~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 1970年代に子供番組を見ていた人間にとって、「上原正三」氏という人は、切っても切れない関係にある。私も含めて、あのころ必死になってテレビにかじりついて見ていた番組の多くに、脚を提供し続けた人だ。彼の出自についてはWikipediaにも詳細が書かれている。また稿については切通理作著「怪獣使いと少年」や、この夏に発売された「上原正三シナリオ選集」(現代書館)のおまけにあるDVDのインタビューなどを参考にしている。 「シナリオ選集」は、厚さ5cmにもなるハードカバーのであるが、その中身には、氏がおもにアニメや特撮作品に書き続けたシナリオが約50編納められている。その作品の数たるや、他の追随を許さないのではなかろうか。「ウルトラQ」で脚家デビューし、先輩

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    あえて子供の視点をきちんと採用し、その視点こそが今の時代を切り取るセンテンスになる得ることを提示しえたのは、上原氏が書き続けた子供番組の脚本にある本質なのかも
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「リング・オブ・ガンダム」の高揚

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 Gyaoで無料配信中の「リング・オブ・ガンダム」をご覧になっただろうか? わずか5分映像であったが、フルCGで描かれた映像、モデリングされたガンダム、見たこともないモビルスーツ、「アムロの遺産」などの見知らぬ言葉がちりばめられ、なにかこう、自分の中で気持ちが高揚してくるのを抑えられない映像であった。 http://gyao.yahoo.co.jp/p/00762/v07933/ 物語はよくわからない。どうやらエイジという名の男性主人公が「メモリー」を奪取し、人類救済のために役立てようとしているらしい。エイジの目の前で突如開いたメモリーは、金色の長髪の美少女の姿で現れ、メモリーの解析のためには、「アムロの遺産」とリンクさせる必要があると告げる。 タイトルが示

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    なにかこう、自分の中で気持ちが高揚してくるのを抑えられない映像であった。
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 非富野ガンダムの戦争観

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 富野由悠希監督が製作した「機動戦士ガンダム」は、架空の歴史「宇宙世紀」を舞台にした物語である。だがこの宇宙世紀を舞台とせず、富野監督ではない監督の手により製作された「ガンダム」シリーズがあるのは周知の通りである。 富野監督の手によるガンダムシリーズは、すべて人間が引き起こした「戦争」を背景に、どうしても戦うことを選ぶしかなかった主人公達をめぐる、人間ドラマとして見ることができる。きわめて限定的で、しかも過酷な状況に追いやられた主人公達が、一つ一つ決断を迫られながら、必至に戦う姿。それが富野監督によるガンダムシリーズの醍醐味の1つである。そもそもそれは、ガンダム登場以前のロボットアニメに対するアンチテーゼであり、ロボットが戦うことを自然の成り行きの中で表現す

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    正義という名を前に、暴力が正当化されることに疑問が持てる国ならではの作品群/「戦争」という呪縛から逃れられない「ガンダム」/「ガンダム」というコンテンツの限界
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「Zガンダム」世代の憂鬱

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 ある年齢のアニメファンにとって、「ラポートデラックスの大事典シリーズ」というムックには、それなりの思い入れがあることと思う。作品ムックの老舗は、やはり徳間書店から出版されている「ロマンアルバム」シリーズだろうし、後進の角川書店からは「100%コレクション」シリーズなどが懐かしい。だけれど、「Animec(アニメック)」という雑誌が充実していた頃、誌編集記事を丁寧に再編集し、キャストやスタッフインタビューなどに力を入れ、用語辞典を作り、なおかつ1,000円程度の破格の価格設定のは、お金もないくせに、読み物としてのムックを欲しがる、大人びた困った子供にはとても魅力的だった。当時、土曜の夕刻に放映していた富野由悠季監督作品や、ゴッドマーズ、カリオストロ

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    私なんかはヤマトや999に夢中だった世代だったけどさ、しっぺ返しはやはりあったよ。まあ、でも、なるほど。
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「重戦機エルガイム」~その1・メカニックの問題~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 この数週間、実に悩まされ続けたのはこの作品を見ていたからだ。「重戦機エガイム」。1984年に放送が開始された作は、前年の「聖戦士ダンバイン」のあとを受けて制作された。エルガイムの次の年があの悩みのたね「機動戦士Zガンダム」である。私はこの1985年に高校1年になったので、エルガイムは高校受験の最中に放送されていた作品である。そうなれば勉強時間の合間をぬってエルガイムにかじりついていたかといえば、そうでもない。1983年という年は、春に「ヤマト完結篇」「クラッシャージョウ」「幻魔大戦」が劇場公開し、「超時空要塞マクロス」や先の「ダンバイン」などのロボットアニメが跳梁跋扈した年である。だから1983年は充実したアニメ視聴していたが、受験の年になるとそれなりに

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    エルガイムという物語に登場するメカニックには、美しく統一感のあるデザインやよく練りこまれた魅力的な設定の数々がある反面、幅や奥行きのない設定画により、画面上の迫力が相殺されている事実や、設定の煩雑さゆ
  • 波のまにまに☆のアニメ・特撮のゆる~いコラム 「重戦機エルガイム」~その2・どっちつかずなキャラクター~

    アニメ・特撮・マンガについて、日々考えたことを、ゆる~いコラムでつづってゆくブログです。最新ばかりではなく、旧作を積極的に応援します。 承前 エルガイムのキャラクターデザインをしたのは、メカニックデザインを担当した永野護氏であることは、すでに前回説明したとおり。そのデザインは全体としてあっさりとした味わいながら、これまでの力強い描線ではないスタイリッシュさと、衣装などの優れたセンスにより、メカニックデザイン同様それまでにない繊細なデザインとなっている。またザブングルなどに比べても、明らかに頭身が上がっていることや、表情にはでに陰影をつけないことも手伝って、画調的にはあきらかにそれまでの富野監督作品の中で抜きん出て軽やか仕上げられている。 この軽やかデザインというのは、富野監督のオーダーであったようで、人インタビューでも、物語が持つ重さを払拭しようとしていたようである。つまり作の物語が、

    prisoner022
    prisoner022 2010/02/23
    ギャグにもシリアスにも振れられない、どっちつかず、それが序盤のエルガイムのキャラクターが持つ問題点だった。
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