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ブックマーク / ukpara.hatenadiary.org (13)

  • 東浩紀が後藤和智を支持する理由 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    神が死んで、人間が自分自身で考えねばならなくなった「近代」(デカルト、ベーコン)以降の思想には、「合理論(on演繹法byデカルト)」(主にヨーロッパ)と「経験論(on帰納法byベーコン)」(主に英米)という二つの系譜がある。 日のこれまでの思想は、ドイツ観念論やフランス現代思想(いずれも合理論の系譜)の影響が強いため、「合理論」に依拠してきた。つまり、基的には、頭の中で考えるだけ。演繹法。 しかし、世界的に広まっていたマルクス主義が、冷戦終結によって下火になり、それにともなって、マルクス主義を生んだドイツ観念論(もとは合理論)もまた、説得力が削がれてしまい、かわりに、英米思想(経験論)が世界で広まっていった。 英米思想の代表は、クワインのホーリズムであり、もとはパースらのプラグマティズムだ。 そこでは、つねに経験的な実証によって、あらゆる見解が修正される。(修正主義) そういったプラグ

    prisoner022
    prisoner022 2008/10/24
    東浩紀の思想の底には、ローティへの、つまり、経験論への諦念(仕方ないものとして受け入れる姿勢)がある
  • あずめも 「東浩紀の独白」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    部室でのひとこま。 A 「東浩紀がなかなか共感できることを語っているよ」 問題意識 一つの「大きな社会」(かつてあらゆるジャンルの小説が代弁しようとしていた公共性)と多数の「小さな社会」(今や「純文学」「ライトノベル」「ケータイ小説」がそれぞれ別々の「小さな社会」を代弁している)の並立が、今後の社会の現実。 そこで、「大きな社会」は、「小さな社会」とは別のメカニズムで動くべき。 「大きな社会」は「小さな社会」の調節装置として機能するべき。 じゃあ、それはどういう調節装置? どういう機能? どういうメカニズム? それが今後の課題。 問題の解決戦略 「評論・思想・研究」という形(先行研究を踏まえる形)(たとえば「情報技術と社会契約」みたいな主題で)では、時間がかかりすぎる。 そこで、まずは、「小説」という形(ガリバー旅行記みたいに全く別の社会を描く)で試みる。 B 「いや、だからさ、「〈公共性

    prisoner022
    prisoner022 2008/05/04
    もう少しおいらみたいな頭の悪い子にも分かるように話をしてくれたら、その人はほんとに頭いいと思うなー。
  • うのもえ 第8話 「宇野と東の相違点・共通点」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    まだ寒い部室にて。 A 「B、これどうよ?」 「決断主義トークラジオAlive2 ビューティフル・ドリーマー」 の帰結 宇野常寛の主張 個人的には、2次元より3次元のほうが好き。 オタクの中には、ほんとうは3次元での「小さな成熟」(擬似家族での承認獲得。日常の終わりを自覚しながら生きることで得られるもの)を求めているのに、その欲求を抑圧して、2次元に逃避しているヤツが、多数派なはず。だから、そういうヤツは、3次元で試行錯誤して、来の希望通りに、「小さな成熟」を獲得すべき。そして、そういうヤツが、ちゃんと3次元で試行錯誤できるように、社会設計すべき。 東浩紀の主張 個人的には、3次元より2次元のほうが好き。 オタクの中には、ほんとうは3次元が好きなヤツなんて、ごく少数なはず。だから、そういうヤツは「小さな成熟」を獲得すべきだろうけど、でも、大多数は、そういうヤツではないので、そのまま2次元

    prisoner022
    prisoner022 2008/03/06
    なんつーか、それじゃあ、社会設計については、特に目新しい提案はないね
  • うのもえ 第7話 「『耳すま』にみる後期近代的成熟」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    S-Fマガジン 2008年 03月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2008/01/25メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (9件) を見る耳をすませば [DVD] 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント発売日: 2002/05/24メディア: DVD購入: 13人 クリック: 426回この商品を含むブログ (420件) を見る 久々に部室に入ると、Bさんのパソコンの前に、汚いメモが置いてあった。 「ちょ、Bさん、なんですか、これ!? すっごいいろいろ書いてありますけど、全然読めないですよ?(笑)」 B「ああ、それね。うん、ちょっとね、『耳すま』について考えてみてさ」 「あー、Bさんの好きな『耳をすませば』ですね。でも、こんなに何を考えたんですか?」 B「聞きたい?」 「はい」 B「じゃあ話そうか。いやね、またAがうのもえでさ」

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  • うのもえ 第6話 「精神分析から交流分析へ」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    私は、数ヶ月ぶりに、部室の扉の前に立っていた。 この数ヶ月間、職に追われていて、この部室に足を運ぶことができずにいたのだ。 少し緊張しながら、扉を開ける。 Bさんが、少し眠そうな顔を、パソコンからこちらへと向けてくれた。 B「おう、C。久しぶりじゃん」 「はい」 B「元気にしてた?」 「ええ、まあ、ぼちぼち・・。Bさんもお元気そうでなによりです」 B「まあ、おれはな・・」 「Aさんは?」 B「ああ、あっちで寝てるよ」 「あ、ほんとだ。あれ、『SFマガジン』の1月号ですね。またうのもえですか?」 B「みたいだね。ほんと、好きだよな、あいつは」 S-Fマガジン 2008年 01月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/11/24メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (35件) を見る「もう議論は交わしたんですか?」 B「まあね。あいかわら

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  • うのもえ 第5話 「宇野評論の落とし穴」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    欧州で土産を買い忘れた私は、おそるおそる部室の戸を開けた。 視界にあの二人が入ってきた。 B「おおー欧州帰り。どうだった?」 「えーまあー古い町並みがきれいでしたねえー」 B「そうかそうかー」 A「どうなの? やっぱ日のアニメとかマンガは普及してるの?」 「うーん、アニメのDVDはほとんど普及してないですねえ。でも、マンガはたいていの有名どころは英語に訳されていて、たとえば『デスノート』は全巻英語版が平積みになってました*1。あと、もっと人気のものになると、現地の言語に訳されているものも一部ありました。すごいですね、マンガ文化は。『ジャンプ』もそれぞれの言語版が売ってましたよ」 A「そうかそうかー」 ・・この二人、返事が一緒じゃないかw A「ところでさ、今またBと、宇野さんの評論について話してたんだよ」 「あ、最新号出たんですね」 S-Fマガジン 2007年 11月号 [雑誌] 出版社/

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    prisoner022
    prisoner022 2007/10/05
    「じゃあ、正当でない暴力を、夜神月に向けているわけだね。自覚的に。それじゃ、夜神月と一緒なんじゃ? つまり、思考停止と暴力に陥っているんじゃないの?」
  • アニメモ 「二人のハルヒと、Bさんの告白」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    涼宮ハルヒの憂 1 通常版 [DVD] 出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/07/28メディア: DVD購入: 1人 クリック: 52回この商品を含むブログ (203件) を見る桜蘭高校ホスト部 Vol.1 [DVD] 出版社/メーカー: バップ発売日: 2006/07/26メディア: DVD購入: 2人 クリック: 34回この商品を含むブログ (125件) を見る 部室におかしなメモ(印刷ミスの紙の裏に記載)をみつけた。 汚い字とよれよれの線で構成されているそのメモを自分なりに解読してみると、 つぎのようなことが書かれているようだ。 設定比較 『涼宮ハルヒの憂』 『桜蘭高校ホスト部』 原作 2003年6月からラノベシリーズ発行 2002年8月から漫画連載 売り上げ ラノベ+コミック=600万部 コミック=650万部 TVアニメ放送期間 2006年4月〜7月(2007年8月

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  • うのもえ 第4話 「三つの決断主義」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    蒸した部室に、Aさんが帰ってきた。 帰省先でも町角のしなびた屋で『SFマガジン』の最新号をせっせと買い込み、宇野常寛さんの連載「ゼロ年代の想像力」を読んでいたというのだから驚きだ。なんという宇野萌え。 S-Fマガジン 2007年 10月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/08/25メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る B「好きだねえ・・」 A「まあね」 B「で、どうよ、今回は」 A「うーん、『ワタクシは決断主義を徹底して前提化し、謙虚でエレガントな決断主義、つまり、思考停止と暴力とを肯定しない決断主義を、めざすのであります』っていう結論になっているんだけど、、」 B「ほほう」 A「なんだか、決断主義って言葉の意味がだんだん広がってきているような気がして、ちょっとねえ・・」 B「ちょっと?」 A「うーん、もっと明確に言葉を使っ

    うのもえ 第4話 「三つの決断主義」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)
    prisoner022
    prisoner022 2007/09/06
    決断主義の語義の混乱/決断主義2(サルトル実存主義)は、ポストモダン時代では不可避な生き方だから、当然の(歴史相対的な)前提/こういった自覚がない人は、自分の発言の政治性を自覚できないので、危険
  • アニメモ 「『天元突破グレンラガン』第22話とポスト決断主義」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    天元突破グレンラガン1 (完全生産限定版) [DVD] 出版社/メーカー: アニプレックス発売日: 2007/07/25メディア: DVD クリック: 81回この商品を含むブログ (145件) を見る 深夜。 部室はすずしい。 その片隅で、Bさんは何か物思いにふけっているようだった。 「Bさん、どうしたんですか?」 B「ああ、ちょっとね。どうなのかなと思っていて。いや、今日の天元突破グレンラガンだよ」 「はあ」 B「あれを、『なんでも合体かよw』とか『ニアはツンデレw』とかで一蹴するのは、たやすい。でもさ、もうちょっとぼくらのためになるヒントを、あの22話から得られないものかな、と思ってさ」 「ヒント、ですか」 B「うん。比較的自由度の高い『想像力』だからこそ含意できる、ヒント。ぼくらがこれからの世界をつくっていくために、有益なヒント、をね、得られないかな、とおもうんだ」 「うーん、何か思

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  • ちゃりもえ 第1話 「リアル世界の公共性」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    今日は意外とすずしい。ここ部室も。 窓からの風がなんて心地いいんだろう。 ――と思っていたら、またAさんとBさんがやってきた。 この二人はやっぱりできているのか! A「君がこの前言っていた、『公共性』ってテーマだけどさ」 B「ああ」 A「おれもちょっとその議論につきあってやろうかとおもってね」 B「おう、あんがとな」 A「おう」 B「じゃあ、とりあえずはおれらの感覚に一番近い鈴木謙介さんの議論をネタに行くか」 A「そだね」 B「鈴木さんの現状認識は正しいとしてさ」 A「うん」 B「問題は、彼の提示する処方箋だよね」 A「だな」 B「そこで、彼が今のところ提示している処方箋を、近著『〈反転〉するグローバリゼーション』と『ウェブ社会の思想』で確認しておこう」 A「よろしく」 B「え、おれ任せかよ。ま、いいや。 ネットでの島宇宙化は、良いとしよう。資源はほぼ無限だから、どんどん細分化して、気の合

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  • うのもえ 第3話 「ぼくらの課題」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    Aさんはどうやら宇野常寛萌えらしい。またSFマガジンの最新号を買って、「ゼロ年代の想像力」を読んでいた。好きだね。 S-Fマガジン 2007年 09月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/07/25メディア: 雑誌 クリック: 6回この商品を含むブログ (32件) を見る周知のとおり、部室にはクーラーはない。 汗を垂らしながら宇野さんの文章を必死に追っているAさんは、さながら、宮台真司を信仰するかつての若者のようだ。 で、いつもながらBさんがAさんの長い話につきあってあげているわけだ。 ほんと仲いいよね、この二人。きっとできているに違いない。 A「つまりね、『モダン』(大きな物語による統制)から『ポストモダン』(小さな物語の並立)へ。『ツリー』から『リゾーム』へ。『規律訓練型権力』(反省的自己)から『環境管理型権力』(再帰的自己)へ。『ソリッド・モダニティ』(前期近

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    prisoner022
    prisoner022 2007/09/05
    『生き残らなくちゃ』とか『幼稚な決断主義を回避しなくちゃ』とかってのは、実は誤った現実認識から来る虚妄的問題であって、ほんとうの問題は、『リアル社会の公共性をこのIT時代にどう確保するか』ってこと
  • うのもえ 第2話 「重い現実」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    ふたたび、部室にて。 Aさんは、宇野常寛さんの「ゼロ年代の想像力(連載第2回)」『SFマガジン』(2007年8月号)を読んだようだ。 S-Fマガジン 2007年 08月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/06/25メディア: 雑誌 クリック: 2回この商品を含むブログ (19件) を見る以下は、AさんとBさんの会話のだいたいの再現。 A「『重い現実』ねえー。うまいこと言うな、宇野さんって人は。おれが日々なんとなーく感じていて、でもうまく言葉にできなかったことを、ぴったりの言葉で言い当ててくれたよ」 B「へえー、宇野さん、喜ぶだろうよ」 A「宇野さんによればさ、95年思想は、大きな物語が崩れたポストモダン的現実のうち、交換可能な『軽い現実』(社会的に構築された現実)しか見えていなかった。しかしその背後で、交換不可能な『重い現実』(生物的な現実)――つまり『身体性』(

    うのもえ 第2話 「重い現実」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)
    prisoner022
    prisoner022 2007/09/05
    宇野さんは、事実確認的には(=言葉上は)『脱決断主義者』。でも、行為遂行的には(=行動上は)『決断主義者』であるか、もしそうでなければ、『脱普遍者』だね
  • うのもえ 第1話 「決断主義」 - ukparaの思索メモ (つねに未完成)

    昨日、部室にて。 Aさんは、ちょうど、宇野常寛さんの「ゼロ年代の想像力(連載第1回)」『SFマガジン』(2007年7月号)を読み終わったところのようだった。 S-Fマガジン 2007年 07月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05/25メディア: 雑誌 クリック: 4回この商品を含むブログ (23件) を見る以下は、AさんとBさんの会話のだいたいの再現。 A「なあ、B。ゼロ年代ってさ、やっぱ決断主義の時代なのかな? おれ、なんか、この文章に説得されたんだけどさ」 B「へえー、決断主義ってなに?」 A「宇野常寛という人がアニメ・ドラマなどのサブカルチャーを分析することで見いだした、ゼロ年代に特徴的な精神性。具体的には、社会の既存ルールが機能不全に陥っていることを当然の前提として、社会の新たなルールを自分の力で構築していこうとする精神性、だそうだ」 B「ふーん、なん

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