2011 年 4 月号 第 2 期第 107 号 翻訳通信 翻訳と読書、文化、言葉の問題を幅広く考える通信 目 ■ 次 山岡洋一 大震災に思う - 一つの文明の終わりと翻訳者の立場 エネルギーを使いたい放題使う生活様式は終わった。この危機にあって、現 場の人たちはしっかりしているが、上に立つ人間は責任回避に終始している。 惨憺たる状況だが、翻訳者は誇りと責任感をもって仕事をしていくしかない。 ■ 翻訳とは何か―研究としての翻訳(その8) 河原清志 - 文化翻訳論(1) 「翻訳」という言葉はさまざまな意味合いで使われる。102 号では通常の意味 での「翻訳」(ある言語テクストを別言語テクストに訳す営為)を取り上げて、 「翻訳とは○○である。」というテーゼの探究を「翻訳の社会的役割論」とし て論じた。本稿では、「翻訳」という概念をメタファーとして使って世の中の 事象を説明
ピンチにひとつになれるのは素晴らしい。しかし天災と人災を一緒くたに論じたり、身の安全が脅かされているのに政府に情報公開を求めないのは不思議だ、理解しかねる。 大地震が起きても大きな混乱を見せない日本人を、海外メディアは「ミラクルだ」と賞賛した。しかし手放しで喜べない。彼らは同時に、政府に対してモノ言わぬ日本人を冷ややかな目で見てもいる。 なんて温かい人たち 「最初に取材に入ったのは福島県でした。郡山市内のホテルに宿泊しましたが、福島第一原発で多くの異常が発生していたため、そのホテルから退去しました。空港に行けば別のホテルを紹介してくれるだろうと、案内係の女性にホテルの情報を尋ねたのですが、どこも泊まれるところはないと言われました。 途方に暮れていると、その女性が『自分の家に泊まってもいい』と拙い英語で声をかけてくれるのです。彼女は夫と子供の3人暮らしで、英語は得意ではないとのことでパソコン
2011/4/618:13 都道府県議会議員選挙の定数不均衡について考える 菅原琢 東日本大震災と東京電力原発事故の影響により、4年に一度の統一地方選挙に関する報道がかなり少なくなっている。しかも、西日本も含めて選挙運動を自粛するような動きもあり、街中で選挙カーが候補者名を連呼して走る姿はあまりみられなくなっている。 このような注目されない選挙戦の帰結は、低い投票率と現職有利の選挙結果を呼ぶのではと考えられている。しかし筆者としては、未曽有の災害時だからこそ、地方の政治と行政の役割について考え、投票選択というかたちで関わりをもつことを勧めたいと思う。 ◇47都道府県議会議員選挙の定数不均衡の一覧◇ そこで今回は、統一地方選挙への注目を高める意味も含め、10月の記事に ひきつづき、都道府県議選の定数不均衡について取り上げたい。国会だけでなく都道府県議会でも著しい一票の格差があり、それが固定化
世界経済は順調に回復・拡大すると見込まれている一方で、日本経済に対する3月11日の東日本大震災の経済的影響についてはOECDのプレゼン資料のp.17から引用すると以下の通りです。 A tragic loss of human life, on a scale even worse than at the time of the Kobe (Great Hanshin) earthquake in January 1995.Destruction of dwellings, infrastructure and private firm fixed capital: 3.3 to 5.2% of annual GDP according to the government's first estimate.Supply-chain disruptions and lasting power
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阿部重夫主筆ブログ「最後から2番目の真実」 2011年4月 6日 [ポリティクス]手嶋龍一×阿部重夫 「福島原発」対論(中) ※上からの続き 手嶋 今回の東電福島原発の事故は、総理官邸、経産省、その外局である原子力安全・保安院、東電それぞれが抱えるシステムが2重、3重の機能不全を起こしたことで、より深刻にそして長期化してしまったといえます。原子力空母ロナルド・レーガンの例で説明しましょう。艦上で巨大な原子炉の事故が起きたと想定します。初動の防災オペレーションは、もちろん空母の責任で対処します。しかし、自分たちの応急対応の範囲を超えたと判断した段階で、その決断こそが重要なのですが、ペンタゴンの首脳陣に本格的な対応を委ねることになります。その事故が複雑で重大であると判断されれば、それを作った設計陣がやはり出てきて対応します。原子炉の中枢部分が、軍事機密だったり、企業機密の固まりであったりするか
昨日紹介したIMFのソローへのインタビューにおいて、彼がMITを離れなかった理由について以下のように記述されている。 On his return to Harvard in 1945, Solow decided—at Lewis’s suggestion—to study economics, becoming Leontief’s pupil, research assistant, and, eventually, lifelong friend. He credits Leontief with his transformation from graduate student to professional economist. As his tutor, Leontief would assign Solow a paper to read each week for discu
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