Scott Sumner “Noah’s snark?“(TheMoneyIllusion, February 25th, 2014) (訳者補足:本エントリは、先日訳したノア・スミスの記事に対してのもの。) アベノミクスについて私は次のようにずっと言ってきた。 1.データは新たな日銀の政策がインフレ、及びインフレ期待を上昇させたことを示している。これについては山のような証拠がある。 2.日本のインフレ率は、日銀がさらなる行動をとらない限りは(消費税による上昇を除くと)2%に達しない可能性が高い。これは上記1点目ほど明らかではないが、長期債券利回りを始めとした市場の指標の読み取り方としては適切に思う。 3.2%インフレを達成するかどうかは全く重要ではないし、インフレ率を目標とすべきですらない。それよりも重要なのは、日本が名目GDP成長をプラスの領域、少なくとも2%から3%のところまで持って
●Noah Smith, “What can Abenomics teach us about macro (so far)?”(Noahpinion, February 02, 2014) ごく限られた数の生のデータを眺めるだけでは、マクロ経済にまつわる問題について決定的な結論を下すことは非常に難しい。そのことに留意した上で、日本で進められているアベノミクスがマクロ経済学に対して投げ掛けている教訓について少し考えてみることにしよう。アベノミクスというのは、金融政策における正真正銘のレジーム転換を意味していて――その一方で、財政政策や成長戦略の面ではレジーム転換は生じていないと想定するとしよう――、この間の日本経済には(金融政策のレジーム転換以外に)他に大きな「ショック」は生じていないと想定するとすると、これまでのアベノミクスの経験からどのような結論を導くことができるだろうか? まずはこれ
松尾匡のページ14年3月23日 今頃の東京都知事選挙分析 前回のエッセー「右腎臓全摘しました」を書いた翌日の17日の夕方、無事予定通り退院しました。ご心配をいただいたみなさまありがとうございました。 帰宅したら15日付けの市の広報の束がある...。うちは今年度自治委員の当番なので広報を近所に配らなければならないのです…というわけで、早速市の広報を配ることから始まり、そのあとネコのトイレを片付けたり、ちょっと掃除機をかけたり、夕食の後片付けをしたりという日常生活が待っていました。 と、入院中溜まっていた郵便物の中に、京都の不動産屋の封筒があるではないか。新年度からの単身赴任のための部屋の賃貸契約書類が届いていたのです。読んでみたら翌日18日が返送期日になっている!えらいこっちゃ。 18日は朝から別件で採血検査に出かけ、終わったら市役所で必要書類を入手し…等々と、いきなりあちこち歩き回るはめに
休日のシネコンへ中年のオッサンが独りで「プリティーリズム」と「プリキュア」の最新劇場版を見にいったりしたら、小さな女の子を連れた親御さんたちからいったいどんな目で見られるかしら? でもマスコミ向け試写で見られなかったんだから劇場で見るしかない、それがアニメ記者の務めというものよ! と、自分に言い聞かせつつ玄関を出ようとしたら、カミさんに「ヘンタイ、トオモワレナイカシラ?」と聞かれたので「ヘンタイ、トオモワレルヨ」と返したら「デモ、ノートヲトッテイレバダイジョウブジャナイ?」と言われたので「マスマス、ヘンタイダヨ!」と答え、ひしと別れの抱擁をし、家を出ました。 仕事モードで映画を見る時はノートを取りますが、「記事にはしないだろうから必要ないや」と「プリティーリズム」はリラックスモードで普通に見ていました。続く「プリキュア」も同様にゆったりコーヒーをすすりつつ見ていたら、開巻早々「あ、これはイ
いけね、短編アニメ「ようこそぼくです」の姫田真武監督とリアルロボットアニメの名作「装甲騎兵ボトムズ」の高橋良輔監督のお話を紹介しようとしたらタイトルが交ざってしまいました。でも別々なところでうかがったお二人のお話は、ジャンルやキャリアの違いを超え、共通点がありました。クリエーターはどこから作品のタネを見つけ、いかに個性で勝負するか、ということです。 1988年、宮崎県生まれの姫田さんは、多摩美術大学の卒業制作として「ようこそぼくです」シリーズを始め、現在3作まで作りました。姫田さん自ら作詞作曲し歌う「あんてなちょんまげ」「過呼吸にキュン」「タコスチュームでおどりませんか」といった数々の歌に乗り、子どもが描いたような大胆でカラフルな絵が愉快痛快奇々怪々に踊りまくり、シュールでナンセンスでハッピーでポップでコミカルな姫田ワールドを展開します。このたび第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部
十数年前に初めてパチンコをしたらチーンジャラジャラと玉がウン万円に化けて……という体験談は、安藤健二さんの労作ルポ「パチンコがアニメだらけになった理由」(洋泉社)を紹介した2011年2月28日の本欄「パチンコがアニメだらけに」で書きました。今回もパチンコとアニメの話。デジタルハリウッド大学国際アニメ研究所主催「アニメ・ビジネス・フォーラム+2014」(2月12日)で、アニメ映画「ベルセルク 黄金時代篇」3部作やテレビアニメ「キルラキル」をプロデュースした鎌形英一さんの講演「アニメビジネスの新しいパートナーとしての遊技機業界」を聴いてきました。 鎌形さんは、ソニー系のアニプレックスでアニメビジネスの立ち上げに従事し、現在はパチンコ・パチスロメーカー「フィールズ」のグループ企業ルーセントピクチャーズエンタテインメントの社長を務めています。パチンコとアニメの蜜月というか相互依存関係は「パチンコが
3月22日、将棋のプロ棋士とコンピュータ将棋ソフトが戦う「第3回将棋電王戦」第2局、佐藤紳哉六段対やねうら王の一戦が、両国国技館で行われた。対戦形式は5対5の団体戦で、第1局は将棋ソフト「習甦」が制している。プロ棋士側は連敗すれば早くも後がなくなる重要な一戦である。 将棋電王戦の第1局が行われていた日、筆者は将棋のタイトル戦のひとつ「棋王戦」の前夜祭の取材で富山県にいた。現地ではもちろん電王戦が話題の中心で、関係者の誰もがプロの勝利を期待していた。だが、第1局はプロが敗れた。内容的にも完敗である。 「この敗戦は痛い。もしかすると全敗するんじゃないか」と、がっくり肩を落とす関係者たち。筆者も同じ思いだった。しかし、それから1週間経って第2局を迎えてみると、関係者の雰囲気は変わっていた。「菅井五段の敗戦はプロ側にとって痛いが、勝負はこれから」と前向きになっていた。 菅井五段は生粋の振り飛車党だ
第1局の決着、第2局PVの発表。仕事が一段落して会場の外に出たときには23時を過ぎていた。改めて長い戦いだったと実感する。同行者と一日の出来事についてとりとめもなく話しながら、どこか満たされない気持ちがある自分に気づく。 普段の対局にあって、将棋電王戦にないものがある。感想戦だ。対局者同士が一局を振り返り、どうすべきだったかを省みる時間。第1局の内容は、はっきり言ってしまえばコンピュータの完勝だった。素人目には人間のどこが悪かったのか見当もつかない。だが、調べれば敗因は出てくるはず――それが知りたかった。 菅井五段は関西所属、棋士になって5年目の21歳。通算勝率は7割を超え、今期も27勝10敗(3月17日時点)と勢いに乗っている。将来を嘱望される若手のひとりというわけだ。 それだけに、今回の敗戦は衝撃的だった。棋士側の完勝で始まった昨年とは雰囲気が違う。「敗因を知りたい」という思いには、一
『ストライク・ザ・ブラッド』第24話“暁の帝国篇II”の先行カットを公開! さらに最終回のアフレコを終えた細谷佳正さんたち声優陣のコメントも 現在放送中のTVアニメ『ストライク・ザ・ブラッド』。その最終回となる第24話“暁の帝国篇II”のあらすじと先行カット、そしてをアフレコを終えた声優陣のコメントをお届けする。 本作は、三雲岳斗先生の小説『ストライク・ザ・ブラッド』のアニメ化作品。伝説の中にしか存在しないはずの世界最強の吸血鬼“第四真祖”である少年・暁古城(あかつき こじょう)と、その監視および抹殺の任務を帯びた“剣巫(けんなぎ)”の少女・姫柊雪菜(ひめらぎ ゆきな)を軸にした“学園アクションファンタジー”だ。第24話のあらすじは以下の通り。 第24話“暁の帝国篇II” 雪霞狼を失った雪菜の元に、獅子王機関からの帰還命令が届いたのも束の間、竜脈を食らう魔獣によって絃神島の崩壊が進んでいた
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