cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
TVアニメ『装甲騎兵ボトムズ』(1983年)(以下、ボトムズ)。従来のロボットアニメとしては異例とも言える、ハードボイルドな登場人物、ミリタリー色の強い世界観、斬新なギミックにより当時のアニメファンに衝撃を与え、今もなお根強い支持を集めて続けている作品です。 2016年12月7日には、その『ボトムズ』シリーズの最新作にあたる書籍『装甲騎兵ボトムズ 戦場の哲学者』の発売を記念した、『ボトムズ』の生みの親とも言える高橋良輔監督(※1)のトークショウが行われましたが、イベントのタイミングで、高橋監督にインタビューするという大変貴重な機会をいただきました。 ここでは、新作『戦場の哲学者』から『ボトムズ』シリーズに至る気になる話題まで、さまざまなお話を聞くことができたインタビューの模様をお届けしていきます。 ▲高橋良輔監督 (*1)アニメーション監督、脚本・脚本家、プロデューサー。『ゼロテスター』(
いま、流通している福島県産の食材を避ける理由は科学的にはまったくない。しかし、どんなに微量であっても、事故前には存在していなかったはずの放射性物質を食べたくない、放射線を浴びたくないという人たちの気持ちもよくわかります。 内部被曝の問題は、リスクと生活の兼ね合いというのをもう考えてもいい時期に入っていると思います。大事なのは、バランスです。 例えば、個人的には、放射線量が高い傾向にある山菜だって、食べても構わないと思うんです。出荷制限がかかっているので当然、出荷はダメだけど、個人でとってきて、責任をもって食べるならいいんじゃないかと。 (※前編参照「出荷制限がかかるような食品を食べたからといって、実は心配されるような線量には達していないんです。これが重要なことです」) 住民の方と話していると、山菜を食べることで得られる生活の充足感ってすごくあるんですよね。 飯館村のある区長さんから、食べて
震災5年という節目が終わって、6年目に向かっています。いま最大の課題は何か、ですか? 僕の答えはひとつしかありません。「自分の子供を産めるかどうか」という不安をもっている若い世代を減らすことです。 福島第一原発事故の被害者はいない、という人たちがいます。これは違います。多くの関係者の努力で、外部被曝も内部被曝も、大きな問題はほぼなくなりました。 でも、こうした若い世代の不安は「被害」ではないのか。これを放置しているのではないのか、という問題は残っています。なぜ、この問題を軽く見るのか。福島県で話していても、経済の話、農業の話は深刻だという大人たちはたくさんいます。だけど、この問題が最優先だ、という話はほとんどされないですよね。 経済も、確かに重要な問題なんです。でもね、最優先の問題は何かという話なんです。 「子供を産めるかどうか、生徒から聞かれたらですか? 答えは躊躇なくイエスです」 福島
楊井人文代表をゲストに迎え、2016年誤報ワースト5について聞いた。 ■ワースト5 「安倍首相、初の真珠湾訪問」 去年12月6日に「28日、安倍首相が真珠湾を訪問」と報じられた。現職の総理大臣としては初の真珠湾訪問と各メディアが揃って報じた。しかし実際、現職として初めて真珠湾に訪れたのは、1951年の吉田茂首相である。読売新聞の記事のみ、この事実が書かれていたと楊井氏は述べた。 51年に吉田首相が真珠湾訪問した当時、このことを記事化したのは、読売新聞とAP通信のみ。さらに外務省も記録に残していなかったという。訂正記事を出したのは朝日のみで、その他各社は、政府の追認があってから、続報記事という形で、吉田茂首相訪問の事実を報じた。 現職の総理大臣が真珠湾訪問という重大なことにもかかわらず、このような誤報がされたことについて、楊井氏は「65年前とはいえ、歴史的事実を忘れてしまうのは良くな
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